night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

北京旅行2017

2/24(金)帰国

●侶松園賓館 北京の中心部、いにしえの内城の内側にある、伝統建築“四合院”のホテルである。故宮よりも北側、交道口大街と地安門大街の交差点の少し北側の、胡同と呼ばれる細い路地沿いに位置する。 石敷きの中庭でぼんやり煙草を吸うのが好きだった このホ…

2/23(木)老龍、滄海に入る ─九門口長城、山海関(2)

天気很好、非常美麗、次は第一関だね、と運転手に話しながら、山海関の市内に戻り、石畳の古い街並み(おそらく街並み保存地区なのだろう)を進んで、巨大な城門の前に至った。車を降りると、民芸品を売りつけるオバサンがすかさず近寄ってくる。不要不要、…

2/23(木)老龍、滄海に入る ─九門口長城、山海関(1)

4日目は、北京から鉄道で足を延ばすことにした。──見たいのは、万里の長城、だが、一番メジャーな観光地である八達嶺には、昔行ったことがあるし、人の少ないところで万里の長城を思う存分見たり歩いたりしたい、というのが以前から抱いている思いだった。北…

2/22(水)廃宮の黒鳥 ─圓明園

頤和園の東門を出ると路線バスの終点と操車場のようなところがあり、そこから508路という路線バスに乗った。少し行くと地下鉄の西苑駅があり、巨大な交通ターミナルが車窓に見える。地下鉄4号線で言うともう一駅行ったところに、圓明園がある。 圓明園も、清…

2/22(水)宝重の風 ─頤和園

翌日は雪こそやんだものの、やはり寒く、白いもやがかかっている。だが、雪が降ったためだろう、大気汚染の状態は小康状態のようだ。──頤和園に行くことにした。 頤和園は北京市内の北西のほうにあり、昔は路線バスに乗って延々と行ったところだが、今では、…

2/21(火)雪塵の甍、紅牆の道 ─紫禁城(2)

紫禁城の北東側にある、皇帝や宮妃たちの後宮群を歩く。…と、このころから、白いものがちらつき始めた…と思ったら、雪が降ってきた。 みるみるうちに地面が白くなっていく。雪の紫禁城とは、風流じゃないか! …しかし日本人のぼくが思う“風流”とは、この大陸…

2/21(火)雪塵の甍、紅牆の道 ─紫禁城(1)

翌日も、朝から薄ら寒い日だった。まずは、故宮と呼ばれる、紫禁城に行くことにした。ぼくは1998年に一度、北京の故宮を観光しているが、この歳になって改めて行きたい、と思っていた場所だ。──ホテルで朝食を取り、地安門大街の東黄城根北口という停留所か…

2/20(月)中国行きの夜間飛行

2月20日(月曜日)、夕方の飛行機なので午後からゆっくり出発し、町田バスセンターから羽田空港行きのバスに乗った。だが、この日は春の嵐で、南寄りの強風が吹き荒れている。飛行機が飛ぶのかな、夜になればおさまるだろうけれど、出発があまり遅くなると到…

旅行のはじまり

今年もまた、変な時期に“夏休み”を取ることになり…。2月の下旬に一週間の休暇を構え、どこに行くかは、かなり悩んだが、最終的に、直前にもかかわらず手頃な値段で航空券が取れた、北京に行くことにした。 この厳冬の時期に中国大陸の北の方に観光に行く人な…

4日目

今日は、北京から東に三百キロくらいのところにある、山海関というところに出かけて、珍しくもよく晴れた青空の下で、思う存分、長城を眺めてきた。呉三桂が山海関を開き、清軍が雪崩をうって長城を越えてゆくさまを、思い浮かべていた。 中国旅行4日目、だ…

大いなる天朝の都で

頤和園の湖はまるで北氷洋のように凍っていた。だが、空気は(この街にしては)よく、夕方にはわずかに空の青さえ見えた。この街で青空が見えるなんて。 中国旅行3日目くらいになると、慣れてきて、道がどんなに汚くても驚かなくなるし、制服の官憲を目にし…

紫禁城に降る雪

北京の雪も白かった。 予報どおり、昼前から小雪が舞い始めた。紫禁城にいたぼくは、なんと風流じゃないか、だがこの場合は日本人のぼくが考える“風流”にあたるのだろうか、などと思いながら眺めていたら、あっと言う間に、飛び交う氷雪の欠片が目の前の空間…

夜に北京到着

中華人民共和国北京市に来ている。15年ぶりの北京だ。羽田から夕方の便で夜に入国し、地鉄機場線(15年前にはなかった)で東直門に着いて、とりあえず地上に上がったら、さすがに冷気を感じた。百度(Googleはこの国では使えない)によると、気温0℃、明日は…