2018-01-01から1年間の記事一覧
年末恒例の、新居昭乃さんのライヴ。今年はかなり押し詰まった30日、会場は、ヒューリックホール東京という耳慣れないホールです。有楽町マリオンの上にあるということで、もともと日劇だったところですね(というか日劇がなくなっていたことも知りませんで…
この日は、神保町で野暮用を済ませてから、三田線で日比谷へ。早めに行かなければ、と思っていたこの展示、年末押し詰まった日になってしまったが、それほど混雑していなかったので、ひと安心した。三菱一号館は狭いので人が多いと大変なことになるんだよね……
モスクワからクラムスコイの『忘れえぬ女(見知らぬ女)』が来日しています…って、2009年にも同じような展示がありました。会場も同じ、渋谷のBunkamuraだった。企画が一周したのかな…。とは言え、空間の広がりを感じられる、よい絵が多かったです。描かれた…
建築家の田根剛氏の個展に行ってみた。まず、大画面でエストニアの国立博物館が紹介されている。ソ連時代の軍用飛行場があった土地に、滑走路を残してその先に最先端の現代建築を建てた、というもの…。 雪に閉ざされる冬景色に、暖かい光をもたらす博物館。…
泉屋博古館(せんおくはくこかん)というのは、京都にある住友グループの美術館だと思っていたが、東京にも分館があると最近知った。■泉屋博古館分館(東京) 千代田線の赤坂駅から歩いて六本木に出て、アークヒルズの横の坂を登って行った。小規模な美術館…
平成館では、『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』と、『マルセル・デュシャンと日本美術』をダブルヘッダーで開催中。 大報恩寺とは、いわゆる“千本釈迦堂”のこと。鎌倉時代の十大弟子像が、そろってお出ましになっている。快慶は、どちらかと言うと都ぶ…
『叫び』が来日ということでとにかく大混雑必至のこの展示、平日に行けるタイミングをずっと狙っていたが、火曜日の午後に上野に現れることができて、行列なしで入れた。場内はやはり混んでいたけれど、もうこのくらいの混雑は仕方ないかな、と思う程度であ…
月曜日、会期の最終日に、駆け込みで見に行った。大した混雑だったが、思いのほか好みであった。特に、北欧の風景や、ヨーロッパの街角を描いた絵など、風景の切り取り方が、とてもよい。──有名な、御射鹿池の絵(『緑響く』)も来ていた。むせ返るような夏…
坂本真綾さんのファンクラブイヴェント、今年はスタンディングのライヴです。台場のZepp DiverCity Tokyoへ出かけました。もはや整理番号とか特に気にせず、開演10分前くらいに入場。適当な位置に立ちました。 坂本さん、スタンディングのライヴは13年ぶりと…
アリス・紗良・オットさんを見に、久しぶりのN響定期へ出かけた。ラヴェルのピアノ協奏曲、生で聴いたのは学生時代以来ではなかろうか。二楽章のどんよりしたところ、「灰色ワルツ」というフレーズが思い浮かぶ。とてもいい。オーケストラとの受け渡しに、指…
八王子の東京富士美術館に行った。 ぬめるような透明な波濤(アイヴァゾフスキー『第三の波』)は、絵の前に立つと圧倒される。光の美しい絵が多い。荒っぽい大地に沈む夕日、草原にかかる夕虹、かがり火に照らされる女性、森の中の陽だまり…。■東京富士美術…
茅原実里さんのファンクラブイヴェント、なんと今回はお芝居。代々木にある山野美容専門学校のホールが会場でした。激しい雨が降り出す中、入場。今回から電子チケットが採用されていて、スマートフォンの画面に電子スタンプを押されるということになってい…
自転車で、米軍の相模総合補給廠と防衛省の官舎の間の道を走っていたところ…、 県営上矢部団地と道路の間に、線路があるのを見つけた。国鉄横浜線から米軍相模総合補給廠に続いていた引込線の跡である。昔の地図に、米軍基地内に線路が描かれていたことは覚…
最後の日は、陶器の街として知られる鶯歌で買い物でもしようと思って、松山から9時56分発の台鉄の區間車(普通列車)に乗って行った。30分余りかかる。途中、樹林の車両基地に太魯閣号や普悠瑪号がいるのが見えた。──松山駅でも普悠瑪号が発車していく場面を…
高鐵嘉義車站のホームからの眺め。平原だなあ 高鐵嘉義車站から北行の列車に乗り込んだのは15時32分。意外に遅くなってしまった。 26分で台中に着いた。──鹿港に行ってみようと思ったのだけど、高鐵台中車站から鹿港に直行するバスの乗り場を見つけられず、…
近年、台湾南部の嘉義に故宮博物院の分館ができたと聞いていたので、高鐵に乗って出かけることにした。 台北車站、高鐵の自動券売機。 台湾高鐡(高速鉄道)に乗るのは初めてだ。台北車站は在来線と並んだ地下ホームで、比較的狭い。だがこの狭さが、日本の…
玉器にも見惚れる。 唐朝の玉の簪ですって! * 七宝。これなんか指先くらいの大きさしかないんですよ * これは民国時代の「碧玉屏風」。汪精衛が昭和天皇に贈り、日本の敗戦後に返還された、という説明が、中国語と英語で書いてある。いわゆる“汪兆銘政権”と…
台北の故宮博物院と言えば、目玉はやはりこれ。 翠玉白菜と肉形石。なぜこれをこんなに精巧に…と思わざるを得ない、清代の雅の頂点のような品物だ。翠玉白菜が東京に来たときは大行列ができたのも記憶に新しい。ここでは、この二つだけのための部屋が用意さ…
故宮博物院で思う存分美しいものを見たいと思ってきたので、翌日は勇んで向かった。だが、故宮博物院は台北の市街の北東の山の向こうにあり、それなりに遠いのだよね。 南京復興からメトロの“文湖線”(棕線)に乗った。これ、昔は木柵線と呼んでいた記憶があ…
機内でビールを飲んで、英語字幕で王家衛の『2046』を久しぶりに見ているうちに(“天人五衰”のシーンに思わず涙していた)、桃園国際空港にスムーズに着陸した。空港ビルには、青天白日満地紅旗の巨大なパネルが、到着する飛行機に向かって掲げられている。…
今回の休暇旅行のテーマは、 台北の故宮博物院に行って、宝物にまみれる …この一点のみ。4日前に、往復の航空券と、台北の都心の適当なホテルを、パッケージで手配した。台北はすでに2回訪れているし、故宮博物院にも行ったことはあるのだが、この歳になって…
会場に入ると、平安時代の如意輪観音坐像が、妖美な目つきで出迎えてくる。──醍醐寺が王朝国家に保護されてきた歴史ある寺院であることは一応なんとなくは承知しているが、教科書に出てくるような空海や豊臣秀吉の肖像がさらりと展示されているので、感心せ…
ピエール・ボナールとは、後期印象派とかナビ派とか言われてもあまりぴんと来ないが、とにかく19世紀末から20世紀初頭くらいの画家だ。茫洋とした色彩の絵が多く、なんとなく、うーん、という感じで、感想を抱きにくい。顔のはっきりしない女性像(そんなと…
前のエントリの続き。──時間がなかったのは、フェルメール展の時間指定入場券のため。上野の森美術館で始まったフェルメール展、いまは8点ものフェルメール作品が来ている、という触れ込みである。大混雑必至だな、と思ったら、時間帯指定の入場券を前売りす…
東京都美術館の藤田嗣治展に行く。藤田の企画展は、近年、もう何度も開かれているような気がするが、人気のある画家だし、会期末も近いためか平日でもだいぶ混雑していた。チケットは先に買って行くのがよい。■東京都美術館>没後50年 藤田嗣治展 冒頭から、…
富山駅に戻って市内電車(富山地鉄の市内線)に乗り、富山市ガラス美術館へ。さっき城址公園にいたときに、こっちに寄っておけばよかった。■富山市ガラス美術館 富山がガラス工芸の町だというイメージもそもそもなかったわけだけれど、さまざまな現代ガラス…
9月28日(金曜)の夜に富山に着いて、駅からほど近いビジネスホテルに投宿した。繁華街で苦労して飲み屋を見つけ… 口の中でとろける、白エビの握り。これはおいしかった。 * そして翌、9月29日(土曜)。朝からどんよりとした空模様で、立山連峰も見えない。…
大観峰からは、先ほどとは別のトロリーバスに乗る。「立山トンネルトロリーバス」というもので、立山黒部貫光株式会社が運行している。15時45分発、これも2台運行だった。10分で室堂に着いた。 室堂に着いたのが15時55分。ここは標高2,450mの高原だ。仕事明…
扇沢から16分で黒部ダム駅に到着。階段を上り切ると、展望台からダムが一望できた。──ちょっと寒いので、防寒のために持ってきた登山用のヤッケを羽織る。 放水の水しぶきが風で巻き上がってくる。すでに陽が傾いていて、虹は見られなかった。 昭和38年に竣…
金曜日の朝9時44分、東京駅から、北陸新幹線『あさま607号』長野行き、新型のE7系に乗った。長野までの各駅停車便だからか、自由席車は気持ちよく空いていた。売店のおにぎりで簡単に朝食を済ませる。 北陸新幹線は3年前の春に金沢まで開業したが、その前に…