night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

4日目

 今日は、北京から東に三百キロくらいのところにある、山海関というところに出かけて、珍しくもよく晴れた青空の下で、思う存分、長城を眺めてきた。呉三桂が山海関を開き、清軍が雪崩をうって長城を越えてゆくさまを、思い浮かべていた。

 中国旅行4日目、だんだんうんざりし始める頃だ(?)。──今回もやはり今日がそうだった。だが、言葉が十分に通じず社会の成り立ちが異なるだけで、誰にも騙されないし、危険な目にもあわない。基本的に、しっかりした国だし、しっかりした人々だと思う。

 ──あと、めんどくさいことになりそうになったら英語を使って、外国人アピールする感じ。ぼくの場合、この国で、中国語で話しかけるときと英語を使うときを、なんとなく使い分けている自覚があり、たぶん、外国人扱いされたいときは英語にしている(通じないことが端からわかっていてもあえて使う)気がする。

 今日は、朝は真新しい北京南駅から高鉄で出かけたが、夜の帰りの動車が着いた終点は、真っ暗な、昔ながらの、北京駅だった。これだよ、これ!(?)。出口のゲートを通って広場に出ると、人の渦、座り込む民工たち、切符売り場の長蛇の列。変わらないものが、ここにあった。──明日は帰国の日。