night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

茅原実里一人芝居『ヘルプミー』@河口湖円形ホール 12/22

 茅原実里さんが新しく始めた“一人芝居シリーズ”、去年はなんとなく行かなかったし、今年も最初はスルーしていたのだけど、このところの息の詰まる生活で、たまにはいつもの土地を離れたくなったし、都合よく平日のチケットが余っているようだし…ということで、12月22日(金曜日)18時の回のチケットを買って、のんびりと河口湖に向かった。


 昼間に日が出ているうちは暖かいが、夜になると急激に気温が下がった。河口湖大橋の南側にあるホテルから、湖の北岸にある「河口湖円形ホール」まで、大橋を渡って歩いて行くと、30分あまりかかる。夕方17時台ですでに気温0℃と表示されている。


 湖畔の遊歩道を歩いて行く。すでに真っ暗である


 闇に溶けていく富士山を背後に、ひたひたという不気味な水音を聞きながら夜の湖に沿って歩いて行くと、「河口湖円形ホール」に着いた。ステンドグラスがついた、木造の教会のような不思議な建物だ。観客は100人に満たない程度。


茅原実里公式サイト>ヘルプミー

 あらすじとかは他のサイトに譲るとして…、コメディなんだけど、ものすごく重いストーリーだった(と、ぼくには感じられた)。なんだろう…、みのりんってこういう役柄、好きなのかな?、楽天的でどちらかというとおバカな女の子、しかしそこにほの暗く潜む哀愁というか、満たされなさというか、幸せを待ち望んでいる不幸せ、のような…。みのりんのそういう「恋する女の子」演技って、刺さるんだよなあ(この場合の「刺さる」とは、自分の好みに直球だという意味ではなく、痛いところを揺さぶってきてきつい、という意味)。そして、結果的には、──全部自分の思い込みでした! 全部自分のせいでした! そして、自分の思い通りになりました! っていう、ハッピーエンド…なの、それって…??

 人は誰しも否みようもなく歳をとっていくのだけど、久しぶりに茅原さんをそれなりに近い距離でお見かけして、いい歳の重ね方をしてると思ったなあ。