night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

読書&査収音源リスト(2021年7月~9月)

▽興亡の世界史 (18) 大日本・満州帝国の遺産/姜尚中玄武岩

 岸信介朴正熙の「満州国」体験と、その後の日韓両国での彼らの歩み。その孫が権力の座についた時代をすでに経験した今日、岸信介がいかなる人物であったのかは、もっと早くから理解しておくべきだったのかもしれないと思った。

▽ぶらっとヒマラヤ/藤原章生

▼「オピニオン」の政治思想史 国家を問い直す(岩波新書)/堤林剣、堤林恵

▼天子蒙塵 (1~4)(講談社文庫)/浅田次郎

▼ふしぎの国のバード (8)/佐々大河

オーストリア滞在記(幻冬舎文庫)/中谷美紀

▼三体III 死神永生(上/下)(Kindle版)/劉慈欣、大森望・ワン チャイ・光吉さくら・泊功(訳)

▼辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦(集英社文庫)/高野秀行、清水克行

乙嫁語り (13)/森薫

▼戦争は女の顔をしていない (2)/小梅けいと、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原作)、速水螺旋人(監修)

SDGsがひらくビジネス新時代(ちくま新書)/竹下隆一郎

9月の園芸部

 立川の、国営昭和記念公園を歩きました。

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 初めて来たけど、思いのほか立派な公園。

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 金木犀の香りが、そこかしこから。秋だなあ。今年は、8月中旬から天候不順で、真夏と言うような季節は短かったように思います。

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 これはジニアかな。

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 盆栽の、こういう、白い木肌をあえて見せるような作り方は、初めて見ましたが(「舎利」と呼ぶそうです)、いったいどういう作り方をするのだろう…。一見して、植物として健康な状態とは思われないけれど…。

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 日本庭園。池はだいぶ浅く作られています。水質維持にお金がかかっていると見ました。

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 昭和記念公園って、広い原っぱで子供連れが遊びまわるのにも適したような場所ですが、わりと細やかな景観もちゃんと整備されている、よい公園でした。(9月12日)

Minori Chihara ORCHESTRA CONCERT 2020 ”Graceful bouquet” @ TACHIKAWA STAGE GARDEN 9/12

 もともと、2020年5月30日(土)に開催するはずのコンサートだったのですよね。それが、
・2020年11月18日に延期決定(2020/5/8発表)
・2021年 9月12日に延期決定(2020/9/2発表)
という経緯をたどっていました。その間に、茅原さんをめぐる状況は激変してしまいましたが…。

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 日曜日、多摩センターからモノレールに乗って、立川北駅で下りました。立川ってほとんど来ることがないから土地勘が全然ないなあ。

 昭和記念公園を散歩してから、会場へ。17時開演です。「立川ステージガーデン」は、立川駅北の真新しい街区に2020年4月に開館した、新しい会場です。ぼくの座席は1階の前の方の下手寄り。1階客席は跳ね上げ式の可動椅子が平場に並べられたもので、ガタガタして、座り心地は微妙でした。

 全席販売されていたようで(以前なら当たり前だったことですが)、左右も詰まっているし、開演前から後ろの人がべらべらしゃべっているのに、うーん、と思っていましたが、そんなことでいちいち気を立ててしまうのも、嫌な時代です。──ですが、1ベルが鳴ってアナウンスが入ると、客席は、水を打ったように静かになりました。発声禁止、というレギュレーションを、みのり勢、各自それなりに気にしていたのですね。

 オーケストラは、「東京21世紀管弦楽団」。聞いたことがない名前ですが、新しく創立したプロオケなのですね。──黒のトップスに、青地に星が散ったようなすてきなロングスカートの、颯爽とした感じの女性が現れて、この方がピアノを弾きつつオーケストラに指示を出して指揮を兼ねるというスタイルだったのですが、この方が大嵜慶子さんという方で、今回のアレンジ・音楽監督をしてくださったのだそうです。実は、この日ずっと、なにかで見たことのある人だ…と思っていましたが、あとで調べたら、Vanilla Modeの方だったんですね。また、上手には一人、コーラスの女性も。

 そして、茅原さんは、藤色の濃淡が美しいドレープのドレスで登場。

・恋
雪、無音、窓辺にて。
優しい忘却
・月の様に浮かんでる
・Hopeful "SOUL"
・エイミー
会いたかった空
(intermission)
・雨上がりの花よ咲け
・PRECIOUS ONE
・暁月夜
境界の彼方
・みちしるべ
純白サンクチュアリィ

-encore-
ひとひらの願い
・花束

*

 …うーん。やっぱり、どうしても、茅原さんを見る自分の目が、気負ってしまっているような気がします。世界に没入できない。「歌手活動休止」が予告されてしまっているから、それに向かうこの人がどういうパフォーマンスを見せてくれるのか、という目線になってしまうのです。

 座席が下手寄りで、音響はあまりよくなかったということもあってか、オーケストラアレンジという点では、あまり面白い聞こえ方をしたわけではなかったかな…。オーケストラアレンジなのにドラムスをドコドコ鳴らすのも、考えものです。おそらくあまり合わせてないな、と思ったら、オケリハは一度だけだったとのこと。さもありなん。テンポ感も、特に『雨上がりの花よ咲け』なんかで顕著でしたが、みのりんはどちらかと言うと広々と歌いたいのにテンポは早いままで、オケが上滑りしてる、という感じがありました。会場もそもそもオケ向きではなかったと思いますし。

 ですが、やわらかい笑顔で歌う茅原さんのたたずまいは、変わらず、凛として美しいものでした。冒頭をアカペラ風に歌い始めた『優しい忘却』では息を呑んだし、『みちしるべ』は、やっぱりちょっと泣いてしまいました。──MCほとんどなしで(「わたしがこんなにしゃべらないライブも珍しい」と言ってましたが/笑)、歌唱こそに思いを込めて、届けてくれたコンサートでしたね。

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 途中に15分休憩が入って、終演は19時15分頃だったと思います。規制退場(客席を満席入れておいて「密を避けるため規制退場」というのも、意味があまりよくわかりませんが)を経て、立川の北口で軽く食事してから(ギリギリ食事できる時間に終わらせてくれましたね)、帰宅しました。──この日は、とにかく、この社会情勢の中、そして茅原さんを取り巻く昨年からの状況の中で、開催してくれただけで大きな意味がありました。

「三菱の至宝展」@三菱一号館美術館 9/8

 平日の午後、三菱一号館美術館に立ち寄った。



 『三菱創業150年 三菱の至宝』展というのを開催中。三菱の創業一族は、静嘉堂文庫、東洋文庫などに莫大な蒐集物を残したわけだけど、それを展示するものだ。──禍の時代の内向きな企画という気もする。

三菱一号館美術館

 とは言え、東洋文庫の古典籍は、美術品として鑑賞するものかと言われると、そうでもない気もするし、刀剣にも興味はない。ぼくが面白かったのは陶磁器。目玉は、静嘉堂文庫が持っている、国宝の曜変天目で、このために一室設けられていたが、これは暗く光る地に無数の斑紋がはっきりと浮かんでいて、なんだかちょっと不気味だ。以前に静嘉堂文庫美術館で見たときにも同じ感想を持っていた。

 野々村仁清の『色絵吉野山図茶壺』は、金泥の彩色が美しいし、輝く黒漆の背景がおしゃれだ。──中国陶磁も、龍泉窯の青磁、磁州窯の黒く描かれた紋様、清代の景徳鎮の大物…など、その一室だけで「体系的に持っている」ことの強みを見せつけてくるのだけど、すばらしかったのは、唐代の三彩の壺。唐三彩と言うと、黄褐色や緑色の釉を思い浮かべるけど、ここに出ていたのは、青みの強い緑色が白い地にさっと落ちかかっているもの。錆びたような、かすかな色合いが美しかった。

「風景画のはじまり」@ SOMPO美術館 9/5

 上野から新宿へ、電車で移動しながら、また美術館の日時指定予約を…。当日でも空きがあってスマートフォンで予約できるからよいとは言え、美術館ごとにいろいろな予約システムにいろいろな決済方法などを細かく入力しなくてはいけないのは、面倒だ。

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SOMPO美術館>「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」

 一部撮影可。コローの描く森が好きなのです。

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 『湖畔の木々の下の二人の姉妹』

 ぼくが好きだったのはこれ。(『ワニヨンヴィルの森の小道』)
 
Corot une allée dans les bois Wagnonville 06992
(via Wikimedia Commons)

 一歩引いた目線の遠くに抜けがあって、光が見えるところが、なんかぐっときちゃうんだな…

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 損保ジャパンさんが持っているゴッホのひまわりも、健在だった。

*

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 増設ハードディスクみたいな建物だ

 損保ジャパンの美術館…、「東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館」という長い名前の美術館が、もともと損保ジャパンのビルの42階にあったが、昨年、同じビルの敷地内に建てられた新しい建物に、美術館が移転したのだった。ぼくは今回初めて来たのだけど、2020年に開館した最新の美術館なのに、「1階ロビーから入館すると、まずエレヴェータで最上階に行かせて、階ごとに殺風景な階段を延々と下りながら鑑賞させる」という、昔ながらの(?)動線になっていたのが、ちょっとがっかりだった。エレヴェータには、足の不自由な人以外は各階の移動には使わないでね、という意味のことが遠回しに書いてある。ええ、今どきの新築の美術館がそういうスタンスなの…?

「聖林寺十一面観音」@東京国立博物館 9/5

東京国立博物館特別展「国宝 聖林寺十一面観音 三輪山信仰のみほとけ」

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 本館1階の正面、「特別5室」で開催中。8月末までだった会期が少し伸びていた。この展示も日時指定制なのだけど、時間枠がわりとおおらかというか、広めになっていて、11:00~12:30というのを予約して12時くらいに入ったのだったかな。もともと、それほどたくさんの人が滞留するような広さのある展示室でもない。

 三輪山とは奈良県にある古い信仰の山で、ふもとには神社があるはずだけど、それと十一面観音の関係とは? と思っていたら、神仏習合の時代にはお寺があって、奈良時代の十一面観音菩薩立像があるのだそうだ。明治以後は近くの寺院に移されて守られてきたのだという。

 仏像は、衣のひだがとても繊細で、流れるような曲線が本当に美しい。写実的なようで、でも正面から見ると、やわらかく垂れている衣がシンメトリックになっていて、様式化された表現でもある。ぼくは『サモトラケのニケ』を思い出した。どちらも、完成された表現が古代にすでにあって、時代を経て、かたや残欠の美が、こちらは寂の色相が、今に残っている…、などと思った。すっかり感心してしまった。

*

 東京国立博物館は、乃木坂46とコラボした展示が始まったそうだ。上野公園から近づいて行ったとき、遠くからでも見える齋藤飛鳥さんの大きな垂れ幕にまずぎょっとして、入ってみたら表慶館の前に大行列ができていて、びっくりした。ちょっと興味ある。→『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46

8月の園芸部

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 天高く咲いていたイタリアンホワイトですが、8月9日の台風で被害を受けてしまいました。残念です。来年、再チャレンジしたいです。

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 マリーゴールドはまだ盛んに咲いています。こんなに花期の長い花だとは知りませんでした。かなり茂ってくるので、適宜、剪定する必要があるみたいです。これまであまり気にしたことがありませんでしたが、すっとするようないい香りがするんですね。

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 今年の8月はとくに後半から雨ばかりでした。そんな暗めの毎日に、路傍のキバナコスモスが、鮮やかな色彩でした。

「浮世絵風景画」@町田市立国際版画美術館 8/29

 海外との交流がしにくい禍の時代のせいか、最近は、あちこちで新版画の企画展示が多いな、とは思っているけれど、これは、ここの美術館の面目躍如という感じの展示だった。

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町田市立国際版画美術館>浮世絵風景画―広重・清親・巴水 三世代の眼―

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 川瀬巴水清洲橋

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 「東京二十景・荒川の月(赤羽)」。この時代のあのあたりはこんな風景だったのね。おそらく、まだ堤防がないのね…。

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 人が描き込まれていることが、ぐっときちゃうポイントになっているなあ

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 「東京十二景・こま形河岸」。構図もいいんだけど、乾いた色合いもいい。

 大正から昭和の川瀬巴水に対して、小林清親は少しさかのぼって明治時代の人だ。この人の描く、夕闇に浮かぶ人影に、興味をひかれた。

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 「三保ノ浦帆」
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 「隅田川夜」

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 「高輪牛町朧月影」。高輪築堤、最近発掘されて話題のあれが、しっかり描かれていますね

*

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 川瀬巴水の、「東京二十景・御茶の水」。神田川沿いの風景だ。これを見て、あっなんかわかる、と思ったのは、高層ビルの窓から見下ろしたときの立体的な空間に降る雪を思い出したから。

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 小林清親「茶の水雪」。神田川にかかっていた木製の水道橋が描かれている。

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 この水道橋は江戸時代からのもので、歌川広重も描いているのだそうだ(「江戸名所 お茶の水」)。なるほどね、気づかなかったけど言われてみれば確かに今でも「水道橋」という地名がある。

8/22(日)三輪

 自転車で町田市の「三輪町」に行ってきた。

 三輪町とは町田市の東端にある地域で、鶴川駅から東に向かったあたりの一帯だ。地図を見ると神奈川県に突き出した町田市からさらに飛び出しているような形になっていて、町田市の中でも、ここだけは電話の市外局番が川崎の044だったりする。──おおまかに、北側は鶴見川につらなる谷戸の出口で、南側は丘陵地帯のようだ。ぼくは市内でもほとんど行くことのない地域である。

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 三輪山廣慶寺という曹洞宗の寺院。

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 山腹の寺院に向けて、参道の回廊が、谷戸の水田を横断している。これは珍しい。この参道自体は平成に入ってから造られたものだそうだけど。なお本堂の反対側の斜面にはこの寺院の霊園が広がっていて、それも含めればかなり広い境内地ということになる。

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 前の道路は谷戸をさかのぼって行く道で、この奥には「フェリシアこども短期大学」(去年「鶴川女子短期大学」から名前が変わったところ)があって、バス路線もあるが、べつにどこにつながる道でもないのだろうと思っていたけど、そのわりには交通量が多い。あとで地図を見て、なるほどこどもの国や緑山の方から横浜上麻生道路への抜け道なのかもしれないな、と思った。

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 「西谷戸横穴墓群」という遺跡。7世紀のものと推定される、おそらくは偉い人の墓だそうだ。三輪には確か他にも横穴墓があったと思う。

*

 入り組んだ道を自転車を走らせていて、通りがかった、ここは妙福寺という日蓮宗の寺院。立派な鐘楼門がある。

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 町田市教育委員会の看板によると、鐘楼門は1746年(延享3年)に建てられたもの、祖師堂は1672年(寛文12年)に池上本門寺から移築してきたものだそうだ。

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 立派なお寺だ

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 言いたいことはわかるんだけどね、という気がする。ここも背後には広大な霊園が広がっておりそちらはきれいに整備されている。

SUMMER CHAMPION 2021 ~Minori Chihara Final Summer Live~ @河口湖ステラシアター 8/7、8/8

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 2009年以来、『SUMMER CAMP』→『SUMMER DREAM』→『SUMMER CHAMPION』と名前を変えながら毎年夏の恒例行事だった、茅原実里さんの河口湖ライヴですが、今年が最後です。茅原さんが、年末で歌手活動を休止すると発表したのが、今年の4月2日でした。2008年の『Contact』ツアーから茅原さんを応援し続けてきましたから、昨年来の動きに対して、いろいろ思うところはありましたが…、何ともしようがないことであるのも、また現実です。

SUMMER CHAMPION 2021 ~Minori Chihara Final Summer Live~

 今年もまた、河口湖で土・日の2days。そしてぼくは今年もまた、二日とも河口湖に日帰り弾丸往復をすることにしました。──この禍の時代、とくに直前には首都圏でこれまでと様相の異なる感染爆発が起きていることが明らかになっていたため、今行くことが適切なのかどうか、何が自分にとっての最善の行動なのか、と悩み続けたのも事実です。(何かのネタではありませんが)強い警戒感をもって臨むしかない、会場が半野外であることも多少は有利なはず…あとは往復の電車がどのくらい混むか…などと考えていました。

 8月7日(土曜)は、雨の中出かけて、中央本線普通列車富士急行線の各駅停車を乗り継いで河口湖へ。夏休みのこの路線は、例年なら若い人たちでけっこう混んでいて、とくに3両編成の富士急行線なんて座れないくらいになるのが通例ですが、豪雨の大月駅富士急行線に乗り換えると、一両に数人しか乗らないまま発車して、ちょっと唖然としてしまいました。都心で仕事していると、通勤ラッシュはほとんど変わらないし、自粛なんていったい誰がしてるんだ、と思っていたくらいでしたが、本当に行楽需要が壊滅しているのを目の当たりにして、うーんと考え込んでしまいました(それでも、富士山駅ですれ違った上りの特急『富士回遊』は3両編成がさらっと埋まるくらいには乗っていましたが)。──空は灰色に塗りつぶされて、富士山も何も見えないまま、河口湖駅に到着。

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 河口湖駅改札、今年もポップが立っていました。ホームにはみのりんのアナウンスも。富士急行さん毎年ありがとうございます。「河口湖ステラシアターで、わたしのライヴがあります!」 でも、「最後の…」という言及もあって、さびしい気分にもなりました。

 小雨の中、二年ぶりの道を、粛々と歩き始めましたが…

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 まさか、晴れてきたよ

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 この、森の中の会場も、二年ぶりです。サマキャン恒例の出店も今年はなし。

 ぼくのこの日の座席は2Eブロック。入場してみると、どうやら二階席は一席空けで発売しているようでした。まあ、もともと一席空けたくらいが適正な間隔だと思うんですけどね…。ですが見下ろすと、アリーナ席や一階席は、詰めてる席と空いてる席がランダムにあるように見えて、あれはグループ連番者は詰めて売ってるとかだったのかな、よくわかりません。でもその入れ方で二階の最上部まで埋めていました。ここはフルで入れると三千人弱のキャパのはずですが、二千人弱ってとこかな。

 例の「サマ鳥」の着ぐるみ(CV茅原実里)が登場して、前説…と思いきや、前説らしい前説(注意事項とか?)は特になくて、小芝居に終始していました。なんだったんだあれは(笑)

 そのサマ鳥が引っ込んで(袖のスタッフに引っ張られてよちよちと横歩きするのが笑いを誘います)、…バンドの登場とともに流れたピアノのSEが、…あっ、懐かしい、って思ったんです。あとから知りましたが、2009年の第1回のSUMMER CAMPのときのオープニングSEだったんですね。水色のフリルのミニスカートと、肩をざっくり出した、夏ライヴっぽい!みのりんが登場。

8/7

・Tomorrow's chance

・Plumeria
純白サンクチュアリィ
・詩人の旅
Lush march!!

《アコースティックコーナー》
・Love Blossom
・Joyful Flower
・あなたの声が聴きたくて

・Theme of CMB (instrumental)

・NEO FANTASIA

・Hopeful "SOUL"
・輪舞-revolution
・赤い棘のギルティ
・夢幻SPIRAL
Paradise Lost

・美歌爛漫ノ宴ニテ
・We are stars!

-encore-
・Sunshine flower
・Contact 13th
Freedom Dreamer

-double encore-
・purest note~あたたかい音
・(打ち上げ花火)

8/8

・Tomorrow's chance

・夏を忘れたら
純白サンクチュアリィ
・詩人の旅
Lush march!!

《アコースティックコーナー》
・Love Blossom
・Joyful Flower
・凛の花

・Theme of CMB (instrumental)

・NEO FANTASIA

・Hopeful "SOUL"
・TERMINATED
・赤い棘のギルティ
・夢幻SPIRAL
Paradise Lost

・美歌爛漫ノ宴ニテ
・We are stars!

-encore-
・Sunshine flower
・Contact 13th
Freedom Dreamer

-double encore-
・purest note~あたたかい音
・(打ち上げ花火)


●オーディエンスは、着席必須・発声禁止、のレギュレーションですが、コールは過去ライヴ音源(?)のSEが入るという仕掛けで、どこからともなくハイハイという怒号が聞こえます。ちょっと可笑しいですが、やっぱりこれがないとね、というものでもあります。──入場時配布のフラッグだけ振っていましたが、オープニング一曲目の『Tomorrow's chance』、最後の「うぉううぉうちゃーんす!」は、とっさに声が出そうになって、焦ってしまいました。

●『純白サンクチュアリィ』がかなり先の方に来たので、慌ててキンブレを取り出しました。でもなんかキンブレの調子が悪くて…これ二年ぶりに引っ張り出したので…。

みのりん、「いつも通りのライヴをやる」のはいいんだけど、例えば純白とかパラロスの例の大サビのところで、オーディエンスにマイクを向けるのは、やめてください(笑/歌いたくても歌えないんです!!)。──これ、翌日は、やめてましたね(笑)。

●『詩人の旅』はちょっと泣きそうになったなあ。最初期のみのりんのライヴシーンのキラーチューンの一つだし、いろんな思い出がかけめぐりました。

●今回、ステージ後ろや上空に、ドローンが飛んでいて。今日のこのライヴはストリーミング配信もしているし、面白い映像が撮れてるんだろうなあ、と思っていました。新しい時代ですねえ。曲中は特に気にならないのですが、曲間のMCの最中とかだと、けっこう、大きい羽虫みたいなブーンという音がするんですよね。ただ、ステージや客席の上空には飛んでこないように制御していたようです。

●例年、「雨男」という役回りを演じていたギター馬場さん(チャンババ)ですが、今年は、「実は自分は雨男ではない、晴れ男である」という、最後のどんでん返し。これまでのあれこれはなんだったんだいったい(笑)。

●アコースティックコーナーでは、バンドメンバのコーラスがいい感じ。これまでにもキーボード須藤さんがコーラス入れるのはこれまでにも何度かありましたが、バンドメンバ4人でコーラスするのは初めてくらいだったのではないかな。

●後半のみのりんは濃い青色の、ロングのスカートとホルターネック風のドレス。さらに『赤い棘のギルティ』あたりからはこのロングスカートが外されてミニスカートになっていたと思います。──「希望の歌です」と話して歌った『Hopeful "SOUL"』、この曲は、みのりんがやたら力を入れて歌うのが以前から印象的でしたが…。

●この日はここで『輪舞-revolution』が入ったんだよなあ。言わずと知れた奥井雅美さんのカヴァー曲ですが、『Parade』ツアーのときのこの曲の盛り上がりが懐かしいですね…。

●そういえば、入場時に、黄色のペーパーポンポンを作るやつが配られてたんですよね。みのりんへのサプライズだと言って。こういう細かい作業、苦手なんだけど(笑)と思いながら作って、アンコールの『Sunshine flower』のときにそれをみんなで振りました。「みんな持ってきたの?」とびっくりするみのりんでした。これ翌日もやるのかな、と思ってたら、翌日も配布されました。さすがに一日目でネタ明かしはするんだと思うけど…(?)

●アンコールのMCでは、最後のミニアルバムの発売が告知されました。音楽活動をやめると言ったのに、最後に作品を出したいというわがままを通してもらった、とのこと。そして、12月26日に神奈川県民ホールで「ラストライヴ」を開催するということです。ラストライヴという言葉が出てきてしまったのか…。みのりん本人も、若干、絞り出すように言っているように聞こえました。みのりんは「3回くらいやりたい」と言っていましたが、1公演だけのようです。神奈川県民ホールも、なつかしい会場ですね…。

●ダブルアンコール恒例の打ち上げ花火、今年もしっかり上げてくれました。そして最後のごあいさつをしようとするタイミングで、ステージの後ろを白っぽいねこが横切る、という謎の事件がありました。観客が不自然にざわざわするけれどみのりんたちは何が起きたのかわからず(笑)

●この界隈の風習として、ライヴ終演後の「三本締め」というのがありますが、これをしっかりサマ鳥が出てきて音頭を取るという、「わかってるな!」という趣向もありました(笑)

 というわけでこの日は19時50分頃終演。規制退場と言われるのを待たずに、先んじて出ていく人が多くいましたが、これはしかたない面もありますね…列車の時刻にライヴの進行が合っていないのです。ぼくは規制退場で出て、この時間では20時12分の富士急行線には間に合わないので、ゆっくり一服してから、歩いて河口湖駅へ。──20時52分の富士急行線でゆったり帰りました。富士急行線も、大月で乗り換えた中央本線普通列車もまたガラガラに空いていました。


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 会場前の等身大ポップ、雨に濡れてしまって…

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 河口湖駅、20時40分。

*

 翌日、8月8日(日曜)も、同じ時刻の列車を乗り継いで、河口湖へ。この日も出かけるときは雨でしたが、河口湖駅に着いたら陽射しが出てきていました。最後にきっかり晴れたのか。

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 今年のみのり編成。例年のように広告ジャックされていたはずですが、ぼくが乗ってきたのよりも早い時刻の列車に充当されていて、ぼくは留置されているのを見ただけでしたが、後から知ったのですがこれドア開けて中に入って撮影することができたのだとか。

 二日目の座席は2Fブロックでした。そういえば、今年はステラシアターの備品(?)の発泡ウレタンの座布団が各座席に配置されていて、でもステラシアターの石段状の客席は、どこからどこまでが席番一つぶんの領域(?)なのかわかりにくくて、一日目は使わなかったんですよね。この日は座布団を使って、多少、おしりもラクでした。

●「いろんなサマチャンがあったよね、太鼓を叩いたり…」という話の流れで、なぜか、「とれいんコーナー」のフリをやる羽目になり(あれは2014年のサマドリ2ですね)、しかしなんだかちょっとフリが違ったような…(?)

●『We are stars!』は、コロナ禍のためにライヴで化ける機会を逃した、不遇な曲になってしまったよなあ…。

●アンコールの『Contact 13th』で、この日は、1番の歌い上げを間違えたんだよね…。まさかの、いやいや、いつもの? ──この日は収録されているためか、歌い終わって、「プロデューサーのすずめちゃん(バンダイナムコアーツ鈴木めぐみさん)を探してるの。…このまま進めてもいい?」→PA卓横から、全身のジェスチャーで「マル!!」をする鈴木さんでした。みのりんはこれでいいんだよね。(笑)

●最後の挨拶のMCで、ベースの“しんちゃん”岩切信一郎さんも、ギターのチャンババも、「またやろう」と…。バンマスのキーボード“ケニー”須藤さんも、「ちょっとお休みして、また、音楽的に芽生えてきたら、またここでやろうよ。CMBはいつでも飛んできます。みんなもそうだよね。」と言っていたのが印象的でした。事前に公開されていた、ハートカンパニー斎藤さんのウェブラジオでも、須藤さんは、若干、納得してない感を出していましたもんね。みんなの思いを代弁してくれました。(CMBでは、ケニーはお父さん感、ガンちゃんは親戚のおじさん感があるよね^^)

●ダブルアンコール恒例の打ち上げ花火、みのりんの浴衣は、一日目は青と赤のあさがお、二日目も、水色の地に大きな百合の花が散った柄でしたね。

●二日目は、ダブルアンコールの後も終わらない手拍子、終わらないSE。ひまわりの花束を振りながら、あいさつだけ、出てきてくれました。

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 終演後、会場前にたまる客に、「密状態が見られます、すみやかに出口へ向かってください」と言って回るスタッフ。ある程度は防ぎきれないものがあるかな…。それに、会場を出てしまえばそれでいいのかっていう根本的な問題もあるわけで。──ぼくは来るまで気づいていなかったのですが、夜に外で食事をするなんていうことがすっかり考えられなくなっている首都圏と違って、山梨県は「緊急事態宣言」でも「まん延防止等重点措置」でもないので、レストランなりなんなりが普通に開いているのですね。なので、ライヴ後に連れだってロードサイドのお店に入って行く集団があちこちに見られました。なにごともないことを祈るしか。

 二日目も19時55分頃に終演して、規制退場で出て一息ついたあと、特に急がずに歩いて、前の日と同じ20時52分の列車に乗りましたが、二日目の帰りはある程度の混雑を覚悟していたところ、全然、ガラガラだったのです。後から知りましたが、この日の富士急行線は突発で河口湖駅20時31分の臨時快速を出していたそうで、おそらく会場からのシャトルバス勢はそちらに乗れていたようです。そういうのは先に言っていただきたい!(笑) でも、富士急がそのスジを出しても、昔と違って大月で最終の上りの特急あずさに乗れなくなっているから、まあ、いいんですけどね(?)。それに、一応、この時間でも、大月で21時54分の中央本線に乗れて、23時半頃には帰宅できるのでした。

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 一日目のアンコールのMCで思ったんだけど、「歌うのが好きなんです」「みんなの笑顔が見たいんです」、…それ以外に伝えたいメッセージもモチヴェーションもなくなっちゃったんだろうな、と感じたんですよね。でも彼女は、アーティストとしては最初からそれしかない人だったと思います。でもそれでよかったんだし、そういうみのりんにこれまでついてきたんだよな、と。

 彼女が、活動休止までの今年いっぱいで「決まっている仕事を一つ一つ終わらせていこうと思っていた」という意味のことを言ったときは、胸をえぐられるような思いがありました。彼女の歴史を、彼女の“パレード”を、終わらせる、と本人の口から聞かされるのは、本当につらいことです。

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 通い慣れた道です

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 ファミリーマート船津登山道店さん。毎年立ち寄っていました。(この“みのりんロード”は、ステラシアターまでの最後のコンビニがここだったんだよ! なんかいまはローソンができてるけど! 昔はなかったじゃんね!!*1) ──ここはある意味でみのり勢の聖地みたいになっていて、今年は店内にメッセージボードを設置して、ファンのメッセージを集めていました。あとでみのりんに渡すのだとか。

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 この道も、もう来ることはないんだろうなあ

*1:ただ、たしか、SUMMER CAMPが始まった頃はこのファミマもなかったはず…。BELLよりも手前のセブンイレブンに立ち寄ってた記憶があります。この10年余りでこの界隈はコンビニが増えましたね。