night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

8/5(土)河口湖

 河口湖駅とステラシアターの間を歩くだけの印象だったこの町、とくに面白いところもない、と思っていたのだけど、今年はライヴに合わせてホテルを取って1泊した。ライヴの後は、結局、コンビニ飯だけで済ませてしまったけど、夜に散歩がてらお酒を買いに出たときの涼しさに驚いた。22℃くらいらしかった。Tシャツ1枚では肌寒いくらい。この頃、関東では夜でも異様な蒸し暑さで辟易しているところだが、この夜の涼しさだけでも、避暑地としての河口湖ってアリなのかも、と思ったのだった。

 1泊したものの、翌日は適度に散歩してから帰るだけのつもりだった。歩き出したものの、昼間はそれなりに炎天下である。


 道すがらに見つけたところ。なんですかこれは、と思う外観だけど…

ハーブ庭園 旅日記 富士河口湖庭園


 中に入ってみるととても手のかかったお庭


 うわ、これはきれい。水の中のお花

*


 この「ほうとう不動」は、何かの居抜きなのか、最初からほうとう不動なのか


 とうもろこし畑の向こうに、見えない富士


 この日、河口湖ステラシアターは別のイヴェントがあるようで、スタッフの人たちがたくさんいたので近づくのはやめておいたけれど、この木にだけはご挨拶を…

*


 特急『富士回遊』としてE353系が入ってくるようになった富士急行線、住宅の間の引き込み線に大柄な特急車両が入庫


 ということで河口湖駅。日が翳ってくるとだいぶ過ごしやすい。12時10分の各駅停車で帰ることにする。


 どうかしちゃった内装の、トーマスランド号

*

 だが、思い直して、下吉田で降りた。


 志村氏って富士吉田の人なんですよね

 ここ、外国人観光客に大人気の「忠霊塔パゴダ」の最寄り駅で、下車するのはほとんどが外国人である。駅前に観光バスも着いている。──20分ほど歩いて、「新倉富士浅間神社」の参道の階段をひたすら上って行った。


 これが、「忠霊塔」。昭和37年に完成した、富士吉田市戦没者慰霊塔である


 富士山は相変わらず見えませんでしたが…この真正面に見えるはずなんですが


 紅葉の時期、桜の時期、とてもきれいなんですって。外国人観光客が押し寄せるようになったのは2010年代後半以降のはずで、SNS時代になって人気爆発しちゃった観光地である。下吉田が特急停車駅になったのもつい最近のはず


 五重塔の裏手には、「明治大帝聖像」があった。この方の銅像というのはこの国でも珍しいと思う


 おそらくこれがこの塔の正式名称なのだろうなあ


 この参道も富士山が正面に見えるはずで、ものすごいロケーションだ

*

 下吉田駅に戻ってきたが、食べ物屋があるわけでもなく、なすすべなく次の列車に乗る。次の上り大月方面は『富士山ビュー特急』である。400円の特急券を買った。

 この駅はなんだかおかしくて、島式ホーム1面なのだけど、列車が進行方向の右側の線路に入るんだよね。感覚と逆なので戸惑った(おそらく安全のために、運転席がホームに近くなるようにそうしてるのだろうけれど)


 下りのフジサン特急が入ってきて、


 上りの富士山ビュー特急が入ってきた。元小田急RSEと元JR東海371系の顔合わせで、特急『あさぎり』として小田急線内を走ってた頃の顔ぶれだけど、今ではどちらもとんでもないお化粧をされている。


 富士山ビュー特急の車内は大改装されているのだけど、


 水戸岡デザインの失敗例、ペットボトルを置くと謎の木枠に干渉する。この木枠は何の意味があるのだろう


 大月では駅前でうどんを食べた。このうどんというのが、近ごろ流行りの西の方のうどんとはまったく違う、コシのないやわらかーいうどんで、でもぼくは生まれも育ちも関東なので、ああ、うどんってこうだよなあ、というような、謎のわかりみがあった

茅原実里 LIVE 2023 "We are stars!" @河口湖大池公園駐車場 8/4

 金曜日の午後から出かけた。8月のこの時期、2年ぶりに河口湖に足を延ばす。──河口湖は8/5(土)に恒例の湖上祭だが、その前夜に、なんと、茅原実里さんのフリーライヴが開催されるのです。歌手活動休止していた茅原さんの復活ライヴというだけでもテンションが上がるし、

富士河口湖町の町制施行20周年を祝う式典で、歌と打ち上げ花火がシンクロする一夜限りのスペシャルライブを披露します。
だそうだ。富士河口湖町役場が、そこまでみのりんをバックアップしてくれるの?? これ、発表があったときはかなり驚いた。

 時間が遅めなのでゆっくり出かけてよかったのだけど、いざ横浜線に乗って、八王子に着く直前に、中央線が吉祥寺の人身事故で止まってしまったという車掌のアナウンスがあって、ガクッときた。八王子に着いても、乗り換えるはずの中央線は現れず、炎天下のホームで待ち続け、結局20分遅れで高尾に着いたら、小淵沢行きの普通列車は待っていてくれた。この列車が接続を取ってくれなかったら、その次の中央本線は中央特快から直通してくる大月行きなので来るはずがなく、下手をすると高尾で1時間以上足止めされる可能性すらあったので、ここで接続を取ってくれて本当によかった。──すると、高尾を10分遅れで発車した中央本線の普通列車は、次の相模湖を出たら2分遅れにまで回復していた。??と思ったが、なるほど、新宿方面から特急あずさが来られないので、相模湖での待避をなくしたのだ。結局、大月に着いたのは定刻の2分遅れ程度だった。助かった。


 大月駅。大月駅をこの角度で写真に撮ってもう何年にもなる(?)けれど、最近、後ろに全国チェーンのビジネスホテルが建ったのがポイント

 大月から河口湖へは、富士急行線の列車で行くのが常道だけど、今回はちょっと捻って、ホテルの送迎バスを使った。マイクロバスに乗せてもらって中央高速を通ると、大月駅を出てからものの30分足らずで富士急ハイランドの隣のインターチェンジまで来てしまう。──まずはホテルにチェックイン。ちょっとだらっとしてしまった。


 気を取り直して、湖畔へ出かける。──実は河口湖自体を見たのはだいぶ久しぶりだった。


 昼間は雲に覆われていた富士山だけど、夕方にはくっきりと晴れた。

*

 開演前の場内BGM、『大きな玉ねぎの下で』が流れていたとき、なんで爆風スランプ?と思ったが、そのあと、フジファブリックの曲(「さいごのぉ~」)がかかっていて、ああ、と理解した。山梨県出身アーティストの選曲だったのね。整理番号呼出しは19時少し前から始まっていたようだ。駐車場の公園寄りの方で蚊にくわれながら待っていた。

 今回の場内は、オールスタンディングだが、ステージに近い方から「優先観覧エリア」→「前方観覧エリア」→「後方観覧エリア」に分けられており、「前方観覧エリア」は、LINEアプリを使ったスマートフォン整理券の申込を1か月ほど前に受け付けていたので、手に入れていた。しかしぼくのその番号が800番台というもので、いったい何人入れるつもりなんだ、と思う。そして、ではさらにその前の「優先観覧エリア」とは何かと言うと、「ミノリトラベル」というファンツアーの参加者のためのものだった(あれ、観光バスが5台か6台くらいも駐車場に入ってた気がしますが、あれだけで何人くらい動員したんですかね)。──「前方観覧エリア」の中でも後ろの方の、少し下手寄りの角度の位置に立ったけど、それほど混んでいなくてむしろ悪くない環境だった。スタンディングのライヴで一番重要なことって、結局は「ステージまでの視線上に極端にでかいやつがいないこと」に尽きると思うのだけど、これも、なんとかなった。19時30分、ほぼオンタイムで開演。


富士河口湖町制20周年記念花火大会 茅原実里 LIVE 2023 "We are stars!"

・純白サンクチュアリィ
・美歌爛漫ノ宴ニテ
・FEEL YOUR FLAG
・(町長挨拶)
・みちしるべ
・Paradise Lost
・We are stars!


-encore-
・purest note ~あたたかい音

*

●みのりんは赤いドレスに、膝上までの黒のエナメルブーツ。あー、ライヴ衣装のみのりんだー、って感じ。『純白サンクチュアリィ』、ああ本当にみのりんが帰ってきた、と、ちょっと大袈裟ではなくこみあげるものがあった。こっちだって、4年ぶりにライヴで声を出して応援しているのだから。。。今度は! 純白の大サビ前で観客にマイクを向けられても!! 声を出して歌えるのです!!! ──あの真冬の日の神奈川県民ホールでの、不完全燃焼感を、2年越しに借りを返した気持ち。

●旗曲、このためにSUMMER CAMP 2009のオレンジ色の旗を持ってきていたのだけど、あの小旗の製品って、旗の根もと側の留める部品が経年劣化して壊れるんだよね。。。

●今回の開催にあたりお世話になった方として、富士河口湖町の町長を呼び込んで挨拶してもらっていましたが、この挨拶というのが、校長先生のお話というか、、、まあ、おちゃめなおじいさんなんだけど、話が長くてたいしてまとまらない、それに対して悪ノリした観客があおっちゃうから「ありがとう!」なんて答えたりして、「私も一曲披露…」とか言い出して観客から「町長!町長!」のコールが起きたりしたから、私は結構本気で心配した。そんなことに尺を使っている余裕はないはず…! まあ結果として町長が歌うことはなく、でもたぶん5分以上使ってたと思うけど、ああよかった(あのときの町長にはどこまで本気かわからん怖さがあった)。町長の話の要点は、富士河口湖町が合併してから20周年、富士山が世界遺産登録されてから10周年、この町は富士山が売りです、おいしいのは水です、云々。(なんかほかに売りはないのかしらと逆に心配になる)

●そのあとの『みちしるべ』では驚いた。ステージは、トレーラー2台が繋がって構成されているものだったのだけど、なんとその真ん中にはせりあがりが仕込まれていて、歌っている途中にみのりんが持ち上がっていった。まわりの観客からもどよめきが起きた。そして、この曲のクライマックスで、後ろの湖から花火が上がった。これは本当に美しくて、ぼくはちょっと放心して口を開けて見上げていた。

優しさで編み続けたゆりかごで明日をゆこう
晴れの日も雨の日にも「あいしてる」を伝えて
花束のように広がる花火がとても美しかった。

●そしてみのりんはせり上がったまま、『Paradise Lost』。みのりんはせりあがりの上にいるのであまり動けないにせよ、フレディスタンドを持って観客を盛り上げてくれるし、観客もこれを待っていたわけで。この曲のコールアンドレスポンスをまたやれる日が来るとはね。この曲でも後ろで花火が盛り上げてくれて、とくに「Lost the paradise....」のあとのみのりんが歌い上げてブレイクするところに最大級の花火玉をぶつけるなど、とてもよくみのりんの曲を研究して、曲に合わせて花火を選んでいたのだと思われた。花火をあげているのは地元の業者さんなのでしょうが、みのりんと私たちのために本当にどうもありがとうございます、と感謝の意を捧げたい気持ちになった。

●地元住民のために終演時間は決まっているはずだし、アンコールはないんじゃないかと思っていたら、もう一度出てきてくれた。『purest note』。そして、みのりんが「しーっ」というしぐさをしたので、ああ、これで終わりか、と思ったら、なぜかSEが止まらない。PA卓あたり?とアイコンタクトして、「…段取りを間違えました」(笑)。カメラマンさんを呼び込んでステージから観客側と一緒に写真を撮ってから、驚きの発表が…! 2024年8月3日・4日、デビュー20周年記念ライヴ、河口湖ステラシアターだそうです。また夏のこの週末に河口湖に来ることになりました。

●最後、「みんな、だーいすき!」もいただきました。恒例だったこれを、また聞けるなんて。──この日、後方エリアからはけっこうやらかし系の奇声も聞こえてきてたんだけど、こういう、ここぞというときに、ちゃんと水を打ったように静かになるところ、ああ、みのりんファンなんだな、という、謎の信頼がある。

*

 すばらしいライヴでした。アンコールもろもろ合わせても1時間だけの野外ライヴ、しかもバンドはいなくてカラオケだったのだけど(そういえば、入場前にCMBメンバーをお見かけしましたよ)、でも、河口湖まで来てよかった。生きててよかった。茅原さん、たぶんこの歌手活動休止期間も、ボイストレーニングは欠かしていなかったのだと思います。全然、「久しぶりにステージに立つ人」の歌なんかじゃなかった。なんなら、前よりも声が延びてるのでは?と思われたくらい。茅原さんが前に進み続けていることを、見せつけてもらえた日だった。──このライヴ、わりとしっかりした機材と配置で撮影していたように見受けられた(ドローンで空中からも撮影しているので写り込むことがあるよ、という注意事項が流れていた)ので、どこかで映像を出してもらえないものかなあ。

…というテキストを、ホテルに戻って書いていたら、みのりんからLINEが。えっ、公式映像。えっ、その日のうちに。

YouTube - 茅原実里 - We are stars! [Official Live Video]

 この曲の「Da! Da! Da!」に合わせて花火を3発撃ったりしてるの、すごいな。タイミング合わせるの難しそうだし、実際、やりながらチューニングしてるっぽい。あと、そうそう、ハート型の花火! あれ、周りで感嘆の声が出てました。


 翌日立ち寄った、ファミリーマート船津登山道店さん。来年の夏はステラシアターです!

GASとAppSheetで、povoのプロモコード管理アプリを作った

 ぼくは20年以上になるau携帯電話のユーザだったが、昨年、スマートフォンの回線契約を、同じKDDIの「povo2.0」に変えた。povoは、普通の携帯電話の契約のような月極めの料金ではなく、必要なときに必要なだけのデータ通信容量の「トッピング」をアプリ上でプリペイド購入するという、これまでになかった仕組みだ。合う人には合うし、合わない人には合わないだろうな、とは思う。

povo.jp

 さらにおもしろいのは、対象の店舗で買い物をしてau PAYで支払うとデータ通信容量がもらえる、「ギガ活」というユニークな仕組みがあることだ*1。これのおかげで、最近のぼくは日常的に使う分にはスマートフォン代がほぼ0円になっている*2。たとえば、LAWSONやデイリーヤマザキで500円以上の買い物をすると、300MB(使用開始から3日間有効)のデータ通信容量が提供される。──これすなわち、LAWSONが手近にありさえすれば、習慣的に煙草を買うだけで、使えるデータ通信容量が日々積まれていくということで、これはかなり有利だ。喫煙者でなくても、たとえば仕事の日はいつもお昼に弁当とコーヒーを買う、といった人は、世の中に少なくないと思う。

povo.jp

*

 「ギガ活」で付与されるデータ通信容量は、対象になる買い物をしてから数日後に「プロモコード」がメールで送られてきて、そのコードをpovoアプリに入力することで適用される、という仕組みである。コードの有効期限は、時期によって、翌月15日締めか翌月末締めになる。

 ──こういうのをこまごまとやるのが苦にならない人には、向いていると思う。ぼくはこういうのはきらいではないので、スマートフォンのカレンダアプリを使って、受信したメールからコードを転記して有効期限日の日付に登録しておき、そこからコピーして使って使用済にする、という方法で管理していた。

 だが面倒だ。まず、メールからカレンダアプリへ、コードをコピペする作業が、手間だった。メール1通あたりコード1件とは限らず、1通のメールで複数のコードがまとめて送られてくることもある。何らかの形で未使用のコードをプールしておくのは必要だけど、それを、有効期限日が早い方から1件ずつ取り出して、簡単に使用済に更新できるような仕掛けもほしい。──サードパーティ製のプロモコード管理アプリがあるみたいなのだけど、うーん何か違うな…と思った。メールの本文を選択して「共有」することで初めてプロモコードを保存できるものらしい。そこを自動でやってほしいのだ。。。

*

 というわけで、下記のようなシステムを作った。──所詮は自分用の機能なので、要件定義もざっくり、機能設計もテキトウである。

  • 前提として、プロモコードのメールはGmailの振分ルールで特定のラベルを付与しておく。
  • Gmailの対象のラベルのメールの文面から、プロモコードと有効期限日を抽出して、Googleスプレッドシートに登録する処理を、自動で動かす。登録したらそのメールには処理済ラベルがつき、次回の処理からは対象外になる。【Google Apps Script、日次起動】
    • Google Apps Script(GAS)でのGmailのスレッド操作と、メール文面からの文字列の抽出については、同じことを考えた先達がすでにインターネット上にいらっしゃったので、参考にさせていただいた*3
    • プロモコードのメールはだいたい夕方に送信されてくるので、その後の時間帯で処理が起動するようにトリガを設定。
    • 今のところ、ギガ活の容量300MBのプロモコードしか相手にしておらず、その他のキャンペーンなどのコードには対応していない。滅多に受け取ることがないから、そこはまあいいかと。
  • スプレッドシートから使用済フラグが立っていないコードを表示し、1件ずつ使用済フラグを立てられる、Webアプリ。【Google AppSheet】
    • 最初はGASでHTMLに表示させたいと思ったが、考えあぐねたところに、AppSheetというものでアプリを作れることを知り、作ってみた。
    • アプリ上では未使用→使用済の更新のみとし、使用済から未使用に戻す機能は敢えて不要とした。(一度、使用済フラグを立てたら、アプリにはもう表示されなくなる)
    • ただ、誤操作で更新してしまった場合に後から追えなくなるのは困るので、スプレッドシート側に、使用済フラグを立てた日時のタイムスタンプを残すことにした*4

*

 こんな流れで、自分用の簡易なスマートフォンアプリができあがった。


 スプレッドシートにプロモコードをタンキングする。放っておけばデータは登録した順(メールを受信した日の昇順)に積まれていく。


 プロモコードを有効期限日ごとに管理する手間がなくなり、使ったら勝手に見えなくなるので、残機もシンプルに見えるようになった。


 1件選択して更新するところ。


 ここからpovoアプリにコードを転記するのは、これはもう、コピペする以外にどうしようもないのだが。。。

*

 Google AppSheet、すごい。参照するデータを指定すると勝手に解釈してそれっぽいアプリを作ってきて、そこへ機能を足したり引いたり調節したりする、という開発手順だ(だから、まずデータ構造ありきであって、そこをしっかり考えるところから始まる、という気はする)。ノーコード開発とはこういうことか! と、目からうろこの体験だった。しかも、作成したアプリは、10人までで使う分には無料で使えるという。こんな機能が無料で使えるなんて!!と驚いてしまう。──GASを初めて知ったときも、サーバで動くプログラムがこんなに簡単に作れるなんて! と思ったけど、…「プログラミング」という営みがどんどん民主化されてるんだなあ。

*1:あくまで「キャンペーン」なので、いつまで続くかわからないが…

*2:けちけちすることもできるし、大きく使いたいときには、「データ使い放題(24時間)」(330円)のようなトッピングがあるのも、povoの良いところだ。これのおかげで、私はデータ通信の使い方がだいぶ変わった。

*3:ギガ活で得たプロモコードをスプレッドシートで管理するGASを書いた - ck_fm0211のブログ

*4:これはGAS側で実現した。アプリ側でもできたのかもしれないが。【追記】GAS側でスプレッドシートの変更トリガーで更新のあった行に時刻を埋める、という方法を取っていたが、これだとアプリから更新した場合にスプレッドシートの更新が遅れる事象が何度か発生したため、アプリ側から現在時刻を渡す方法に変えた(その方法が当初はわからなかったためサーバ側でがんばっていたのだけど)。

7月の園芸部


きゅうり、収穫。でも、きゅうりは取る時期が難しい。あっという間に大きくなって、おばけきゅうりになってしまう(7月7日)


プランターでにんじんも育ててたけれど、これはあまりうまくできなかったなあ。間引き方が難しくて、うまく間を取れないと大きくならないようだ(7月1日)


今年はミニトマトもプランター栽培した。去年までは地植えしていたけど、育ちすぎて制御できなくなってしまうので、プランターにしてみたのだ(7月4日)



ある日の収穫。(7月8日、7月15日)

*

 夏の花たち。


松葉牡丹が咲いた(7月18日)


ジニアとマリーゴールド


そして、イタリアンホワイトが咲きました。今年も咲かせられた。夏本番です


そういえばここはキンギョソウを植えたのだった。…だんだん忙しくなって、あまり庭に手を入れられなくなってきた(7月22日)

古代メキシコ展 @東京国立博物館 7/6


東京国立博物館特別展「古代メキシコ」—マヤ、アステカ、テオティワカン

 展示はテオティワカン文明の遺物から。テオティワカンというと日本でいうと女王卑弥呼とかから古墳時代くらいの年代だ。
 

石器のナイフに目と歯をつけて擬人化(?)してある。そういう風習があったのだという


この時代の壁画が残っているってすごいことだと思う。。。


精巧な香炉。

 そしてマヤ文明へ。マヤ文明というのは長いらしく、600年代から始まって、1500年代まで続いたそうだ。あれ? マヤってスペインの植民地化の頃まであったんだ。コンキスタドールに征服されたのはアステカだけじゃないんだ


古代ギリシャっぽい彩色土器。


これは金星と太陽の運行周期を示した暦だというのだが。。。




なんだか東洋の不思議な役人って感じがする


かと思えば円筒印章なんかもある、メソポタミアかインダス文明みたい


マヤ文字って知らなかった。この肉太な模様のようなもの、文字なのだそうだ。へえ…。スペインの征服前のアメリカ先住民が歴史上すべて文字社会だったというわけじゃないんだね


円筒埴輪みたいだなあ。


裏側。


目玉展示の、赤の女王。辰砂に覆われた真っ赤な姿で出土したそうだ。マヤ文明の7世紀後半というから、日本では天智天皇とかの時代か…



鳥の人と、精巧な紋様の描かれた土器。

*

 古代メキシコ展、おもしろかった。東洋でも西洋でもない、見たことのないまったく違う古代文化なので、何を見ても、なんだこれ?という感じになる。


会場の平成館の前ではキッチンカーが出てテーブルが置かれ、メキシコフェアみたいなことをやっていたが、この炎天下では、あまり。。。コロナビールを飲んだけど。

読書&査収音源リスト(2023年4月~6月)

▽北洋船団女ドクター航海記(集英社文庫)/田村京子
北洋船団女ドクター航海記 (集英社文庫)

▽おりたたみ自転車はじめました/星井さえこ
おりたたみ自転車はじめました

▽街と、その不確かな壁/村上春樹
 もうだいぶ前に昭和55年の『文學界』を借り出してコピーしたものを、これもだいぶ前に、とある人がWordに打ち込んだファイルを持っていて、それをPDF化してKindleアプリで読むという、40年を飛び越えた読書だった。──村上春樹が満足せずに書籍化しなかった幻の作品であることは、ちょっと古い村上春樹読者なら周知のとおり。でも、おそらく二十年ぶりくらいに読み返して、ものすごく完成度の高い中編だと思うのだけど。弱く暗い心をひきずって、腐臭を放つ言葉とともに、生きていかなくちゃいけない、という提示なのだと思う。

▼世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)(新潮文庫)/村上春樹
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫) 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)
 ぼくが持っているのは今とは表紙が違う旧版の文庫で、上巻の奥付は平成6年5月の16刷、定価は560円となっている。今の版よりも文字が小さい。この小説の文庫版はこれまでに3回くらい表紙が変わっていると思うけれど。ぼくが初めて読んだのは高校生の頃だった。

いいですか、僕という人間が虫めがねで見なきゃよくわからないような存在であることは自分でも承知しています。昔からそうでした。学校の卒業写真を見ても自分の顔をみつけるのにすごく時間がかかるくらいなんです。家族もいませんから、今僕が消滅したって誰も困りません。友だちもいないから、僕がいなくなっても誰も悲しまないでしょう。それはよくわかります。


でも、変な話かもしれないけど、僕はこの世界にそれなりに満足してもいたんです。どうしてかはわからない。あるいは僕と僕自身がふたつに分裂してかけあい万歳(ママ)みたいなことをやりながら楽しく生きてたのかもしれない。それはわかりません。


でもとにかく僕はこの世界にいた方が落ちつくんです。僕は世の中に存在する数多くのものを嫌い、そちらの方でも僕を嫌っているみたいだけど、中には気に入っているものもあるし、気に入っているものはとても、、、気に入っているんです。向うが僕のことを気に入っているかどうかには関係なくです。


僕はそういう風にして生きているんです。どこにも行きたくない。不死もいりません。年をとっていくのはつらいこともあるけれど、僕だけが年とっていくわけじゃない。みんな同じように年をとっていくんです。


──『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(25)

なんでだろうか、涙が出てきた。

▼ケーススタディでしっかり身につく!Google Apps Script超入門/境野高義
ケーススタディでしっかり身につく! Google Apps Script超入門
 半分くらい読んで、メール自動送信やらブログ自動投稿やらのスクリプトを組んだ。Google Apps ScriptはJavaScriptがベースらしいけど、そもそもJavaScriptを書いたことがなかった。面白い。

▼国造(くにのみやつこ) 大和政権と地方豪族(中公新書)/篠川賢
国造―大和政権と地方豪族 (中公新書 2673)
 ちょっと難しかったな。あまり一般向けの本ではなかった。

▼新装版 ムーミン谷の仲間たち(講談社文庫)/トーベ・ヤンソン、山室静(訳)
新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)
「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」

▼人口で語る世界史(文春文庫)/ポール・モーランド、 渡会圭子(訳)
人口で語る世界史 (文春文庫 モ 5-1)

▽夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く/奈倉有里
夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く

▼ひとたびはポプラに臥す (1)(2)(3)(集英社文庫)/宮本輝
ひとたびはポプラに臥す 1 (集英社文庫) ひとたびはポプラに臥す 2 (集英社文庫) ひとたびはポプラに臥す 3 (集英社文庫)

▽ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」/豊島晋作
ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」

*

▼seasons/木嶋真優
seasons

▼記憶の図書館(初回限定盤)/坂本真綾
11thアルバム 記憶の図書館 [初回限定盤] [CD + Blu-ray]

6月の園芸部


キンシバイ。(6月4日)


今年はバラの苗をお迎えしました。(6月10日)

*


夏野菜の季節がスタート。今年もナスを作りました。初収穫(6月4日)


きゅうりを合計4株植えた。やぐらの形に支柱を組んで、ネットにつるをはわせるようにする。だけど、まだ苗が小さなうちにウリハムシに葉っぱを食べつくされかかってびっくりした。しかたなく殺虫剤を使った。なんとか育ってきてよかった(6月24日)

6/26(月)江之浦測候所

 小田原に泊まった翌朝、東海道線の下り列車に乗って、根府川で下車。




 根府川駅。海の見える無人駅だ

 早く着きすぎたので根府川の集落を歩く。しかし歩道のない狭い県道に、意外に大きなダンプトラックが行き交うので、危なくて歩けない。


 東海道本線の根府川橋梁を見上げる




 白糸川の釈迦堂。薄暗い穴ぐらに下りると岩肌に掘り込まれたお釈迦様がいる。なんでこんなところに、と思ったら、このあたりは関東大震災で甚大な被害を受けていて、この釈迦堂も埋没してしまって今のような穴の中にあるのだそうだ。


 バイパスを横断すると海岸に降りられた。──ピントが合わなくて、怪しい写真が撮れてしまった。杉本博司の『海景』みたいじゃないか

*

 「小田原文化財団 江之浦測候所」というところがある。「測候所」とはいっても気象庁の施設ではない。現代美術家の杉本博司氏が作った、美術館でもあり庭園でもあり、これ自体がインスタレーション作品でもあるような、謎の施設である。江之浦とは根府川の駅から奥に行ったところにある集落の地名らしく、根府川駅から送迎バスが出ていてそれの利用を込みで事前にインターネット予約をすることになっている。(ちなみに、インターネット予約はぴあのシステムを利用していて、セブンイレブンで事前に発券が必要。ここに来る前に小田原のセブンイレブンで済ませておいた。根府川にはセブンイレブンというかコンビニエンスストアなんてものはない)

江之浦測候所


 根府川の駅前にマイクロバスが来た。これに乗って行く


 「甘橘山」とある。


 謎の円空仏。蜂がぼろぼろに穴をあけてしまっていて、ちょっと不気味


 明月門。




 大谷石とガラスのギャラリーが、海に向かって真っすぐ伸びている。夏至の日の出の方角を指しているとのこと。中には、杉本氏の『海景』シリーズが展示されている


 この庭、いいな


 こちらは冬至の日の出の方角に向かう参道


 その先端からはおだやかな海景が見える


 ガラスの舞台。

 海に向かう斜面は森の中の散策路になっている。もともと蜜柑の山だったそうで、農作業のレールがそのまま残されていたりもする。


 「数理模型0010」。似たものが大手町の再開発街区に立ってますね



 鎌倉時代の五輪塔と、「数理模型0004」


 室町時代のもので、広島原爆の爆心地近くにあったという「被爆宝塔塔身」。もみじの木にゆるやかに守られているようだ



 春日社。奈良時代の礎石を持ち込んで、春日大社から御霊を勧請したのだそうだ

 大きな石がそこここにあってそれがいちいち白鳳時代や奈良時代のものだったりするというし、縄文時代の石棒や江戸時代の石仏などが次々と現れる。もはや何が何だか。不思議なところだ。


 庭も手がかかっているんだよなあ

*

 マイクロバスで根府川駅に戻った。ここからはもう帰るだけなのだけど…


 根府川駅の、「関東大震災殉難碑」。関東大震災では、地滑りが起きてちょうど駅に入ってきた列車が海に押し流されるという、大惨事になったのだそうだ。あの大鉄橋も落ちたという

 このまま小田原に戻るつもりだったが、なんとなく、早川で下りてみた。


 歩いてすぐのところに漁港があって、観光地になっている。


 根府川では食事をするところが何もなく、おなかがすいていた。アジのたたき定食。

*

 このあと、まだ時間も早いので、箱根板橋駅まで歩いて、登山電車で箱根湯本へ。



 日帰り温泉施設『箱根湯寮』でのんびり…


 そして夕方17時46分の特急ロマンスカーで、町田に帰った。

6/25(日)小田原

 日曜日の午後から出かけた。気分転換に1泊旅行することにして、小田原のホテルを取っていた。──特急ロマンスカーが小田原に着いた途端におなかがすいて、いきなり駅前のバーガーキングに入ってしまったりもしたけれど。


 小田原の繁華街の中にいきなり、北条氏政の墓というのがある


 歴史のある地方都市らしく、いかにも戦前の銀行建築、という感じの建物が残っている。アールが優美なこれは中央労金小田原支店だが、これは昭和3年築の旧明和銀行だそうだ。隣には大正15年の「だるま料理店」もある


 さがみ信用金庫本店、これは戦後建築なのかなあ。十分古いように見えるが


 海へ向かうトンネル。西湘バイパスが海岸のすぐ近くを通っているので、それをくぐる


 しかしやはり砂浜は痩せているなあ



 松原神社。小田原宿の総鎮守だという。展示されているのは、漁師が大漁を願って奉納した「万祝(まいわい)」という晴れ着


 遅い夕食はお寿司。チェーン店だけどね