night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

8/5(土)河口湖

 河口湖駅とステラシアターの間を歩くだけの印象だったこの町、とくに面白いところもない、と思っていたのだけど、今年はライヴに合わせてホテルを取って1泊した。ライヴの後は、結局、コンビニ飯だけで済ませてしまったけど、夜に散歩がてらお酒を買いに出たときの涼しさに驚いた。22℃くらいらしかった。Tシャツ1枚では肌寒いくらい。この頃、関東では夜でも異様な蒸し暑さで辟易しているところだが、この夜の涼しさだけでも、避暑地としての河口湖ってアリなのかも、と思ったのだった。

 1泊したものの、翌日は適度に散歩してから帰るだけのつもりだった。歩き出したものの、昼間はそれなりに炎天下である。


 道すがらに見つけたところ。なんですかこれは、と思う外観だけど…

ハーブ庭園 旅日記 富士河口湖庭園


 中に入ってみるととても手のかかったお庭


 うわ、これはきれい。水の中のお花

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 この「ほうとう不動」は、何かの居抜きなのか、最初からほうとう不動なのか


 とうもろこし畑の向こうに、見えない富士


 この日、河口湖ステラシアターは別のイヴェントがあるようで、スタッフの人たちがたくさんいたので近づくのはやめておいたけれど、この木にだけはご挨拶を…

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 特急『富士回遊』としてE353系が入ってくるようになった富士急行線、住宅の間の引き込み線に大柄な特急車両が入庫


 ということで河口湖駅。日が翳ってくるとだいぶ過ごしやすい。12時10分の各駅停車で帰ることにする。


 どうかしちゃった内装の、トーマスランド号

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 だが、思い直して、下吉田で降りた。


 志村氏って富士吉田の人なんですよね

 ここ、外国人観光客に大人気の「忠霊塔パゴダ」の最寄り駅で、下車するのはほとんどが外国人である。駅前に観光バスも着いている。──20分ほど歩いて、「新倉富士浅間神社」の参道の階段をひたすら上って行った。


 これが、「忠霊塔」。昭和37年に完成した、富士吉田市戦没者慰霊塔である


 富士山は相変わらず見えませんでしたが…この真正面に見えるはずなんですが


 紅葉の時期、桜の時期、とてもきれいなんですって。外国人観光客が押し寄せるようになったのは2010年代後半以降のはずで、SNS時代になって人気爆発しちゃった観光地である。下吉田が特急停車駅になったのもつい最近のはず


 五重塔の裏手には、「明治大帝聖像」があった。この方の銅像というのはこの国でも珍しいと思う


 おそらくこれがこの塔の正式名称なのだろうなあ


 この参道も富士山が正面に見えるはずで、ものすごいロケーションだ

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 下吉田駅に戻ってきたが、食べ物屋があるわけでもなく、なすすべなく次の列車に乗る。次の上り大月方面は『富士山ビュー特急』である。400円の特急券を買った。

 この駅はなんだかおかしくて、島式ホーム1面なのだけど、列車が進行方向の右側の線路に入るんだよね。感覚と逆なので戸惑った(おそらく安全のために、運転席がホームに近くなるようにそうしてるのだろうけれど)


 下りのフジサン特急が入ってきて、


 上りの富士山ビュー特急が入ってきた。元小田急RSEと元JR東海371系の顔合わせで、特急『あさぎり』として小田急線内を走ってた頃の顔ぶれだけど、今ではどちらもとんでもないお化粧をされている。


 富士山ビュー特急の車内は大改装されているのだけど、


 水戸岡デザインの失敗例、ペットボトルを置くと謎の木枠に干渉する。この木枠は何の意味があるのだろう


 大月では駅前でうどんを食べた。このうどんというのが、近ごろ流行りの西の方のうどんとはまったく違う、コシのないやわらかーいうどんで、でもぼくは生まれも育ちも関東なので、ああ、うどんってこうだよなあ、というような、謎のわかりみがあった