night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

12/25(日)ヴァンジ彫刻庭園美術館

 「クレマチスの丘」とは、富士山の裾野にある、自然公園やいくつかの美術館などが集まったエリアである。実は以前から、一度行ってみたいと思っていたのだけど、暖かい季節に…天気のいい日に…などと思っているうちに、真冬になり、さらに、いま行かなければならない理由もできてしまったのだった。

クレマチスの丘


 三島からシャトルバスで行くことになるので、まず小田急ロマンスカーで小田原に出て、新幹線『こだま』号に乗って行く。


 三島に到着

 だが、新幹線が微妙に遅れていて、13時のシャトルバスに間に合わないと次は1時間後なので気をもんでいたが、三島駅に着いて、急いで北口のロータリーに出たら、どうにか間に合った。何の変哲もない富士急バスの路線バスで、車両も小さめだが、無料の直行バスである。25分ほどで、緑の濃いニュータウンのようなエリアに入り、ヴァンジ彫刻庭園美術館に着いた。


 クリスマスローズだね

ヴァンジ彫刻庭園美術館

 ジュリアーノ・ヴァンジという現代イタリアの彫刻家の作品が集められている。


 館内に入る。


 この作品が好きだった


 奇妙で存在感の強い人物像が多い。顔の左側と右側で全然違う表情だったりする。不思議と食傷しないのは、この建物の空間の良さもあると思う。

 ヴァンジの彫刻以外の展示もとてもよかった。


染谷悠子


須藤由紀子


奈良美智の女の子もいる


クリスティアーネ・レーア。植物の種を…。小さな魂を閉じ込めたような耽美さがある

*

 展示館の外には庭園が広がっている。これもすばらしい庭園なのだった。


 クレマチスの季節にはきれいなのだろうなあ


 ダンジョンの入口みたいなのがあるぞ


 これは…咲いたら本当にきれいだろうね。秘密の花園という感じ。中にはカフェもある


 近くにあったら何度でも来たいような庭園だけど、このヴァンジ彫刻庭園美術館は、再開未定の長期休館に入り、今後の存続は不明…ということで、この日が最後の日なのだった*1。だから慌ててこの日に訪れたのである。──この建物と収蔵物と庭園は、これからどうなってしまうのだろうか。なくしてしまうには惜しい場所だと思うけれど…。美術館では、以前に関わっていた人なのだろう、来観者がスタッフの人と再会を喜んだり、名残を惜しんでいる様子もあった。


 建物の外壁にもこういうのがヌッといたりするから油断はできない


 気持ちのいい階段を登っていっても…


 こういうのが現れるので、やはり油断はできない

*1:このあたりは「スルガ平」といって、周辺のニュータウンと「クレマチスの丘」の施設群を含めて、スルガ銀行関連が開発したエリアだそうだ。それもあって公費を投入する方向に行きにくいらしい。