night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

9/4(日)城ヶ島

 油壷の折り返し場から三崎口駅に戻るバスに乗ったが、途中で下りて、城ヶ島行きのバスに乗り換えた。城ヶ島に行ってみたい。バスは三崎の市街地と港のあたりを通って、高々とそびえるような城ヶ島大橋を渡って行く。

 島に入ったあたりの駐車場の一角にある「白秋碑前」というバス停で下りた。北原白秋の詩碑があるらしいのだが、よくわからない。──城ヶ島には25年ぶりに来たのだけど、何がどこやらさっぱりわからない。道を探してしばらくうろうろしてから、駐車場の反対側に城ヶ島公園に続く道があるのを見つけて、歩いて行った。


 なんかたしかに松は生えてたような気がするけど…


 こんな広場、あったかなあ


 灯台はたしかにあったと思うけど、こんな灯台だったっけ? それに、もっと海に近い、岩場みたいな場所にあったような気がするけど…

 …といった調子で、何を見ても、何ひとつ覚えていないのだった。(安房灯台は2020年に建て替わり、場所も変わっているそうだ)


 ここがおそらく、城ヶ島ユースホステルの跡地。ユースホステルは2003年に廃業したそうです

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 馬の背洞門。

 城ヶ島公園には、あちこちでウェディングフォトを撮っているグループがいて、藪の中の道とかで急に何かやってるのに出くわして驚いたりした。自然の中で雰囲気のある写真を作り込んで撮るのに良いところなのだろうか。そういう文化って外国のものだと思っていたけど今では日本でもそういうのがあるのか、と思ったし、こんな蒸し暑い季節に、よくやるなあと思う。


 とはいえ、世界の果てみたいな場所ではある

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 城ヶ島灯台まで行ってみようと思って遊歩道を歩いて行ったらどうやら道を間違えて藪の中の小道を突き進んだあげく、島の西側の集落に下りてしまった。それならそれでもういいか、と土産物屋で缶ビールを買って一杯飲み、路線バスに乗って帰った。17時台でも城ヶ島から15分おきに三崎口駅行きのバスがあるのは便利なのだけど、肝心の観光地であるはずの城ヶ島は、この時間ではもう食事もできず、寥々としていた。