night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

9/4(日)小網代の森

 ちょっとだけ遠出して散歩してみたい。──日曜日、少し遅めに出かけて、13時20分頃に京浜急行三崎口駅に着いた。


 三崎口の駅前。たぶん25年ぶりくらいに来たんだけど、こんなところだったかなあ。

 この日も暑い。まずは路線バスに乗って、5分くらいの引橋というところで下りた。三浦半島って意外と台地みたいになっていて、中のほうは起伏の緩やかな畑作地帯だったりするのだけれど、そこから道をそれると急な下り坂になって、「小網代の森」の入口があった。


 遊歩道の入口。


 「小網代の森」とは、相模湾に面した谷間にあって、川の源流から海に流れ込むまでの自然環境がまるごと保全されている、貴重な森だというところだ。一度歩いてみたいなと前から思っていた。

神奈川県>横須賀三浦地域県政総合センター>小網代の森について


 植生について専門的な知識もないし、ただ歩いて眺めているだけでは植物の種類もわからない。しかし、わりと普通な関東地方の里山だなあ、という風景から、沢の流れと一緒に、ヨシが茂る湿地帯に下りていくのは、たしかに、なるほどね、こんな場所はなかなかないだろうな、とは思った。


 これ、何の花だろう、と思ってとりあえず写真を撮っておいたのだけど、どうやら「クサギ」という木の花のようだ。青い実がついてるのがちょっと異様な感じがする


 これはシオカラトンボだよね


 なんかちょっと深山のハイキングコースに来たような感じですが、横浜から1時間ちょっとのところなのです

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 地形が開けたところに休憩ポイントがある。もう海が見える


 そして、黄色い百合の花が咲き乱れている。ハマカンゾウといって、海岸に咲く花なのだそうだ。


 少し行くと、入江の岩場が。なるほど、これは浅くて、潮が引くと干潟みたいになるのだろうね。


 静かな入江。シーカヤックをしているグループもいた。

 森の遊歩道は小網代湾に出て、マリーナや漁港があるあたりでおしまいだった。──この森にはアカテガニという蟹がいるのだそうだが、遊歩道を歩いている限りではそんなものには出会えなかった。そりゃそうだ、こんな真昼間に、乾いた道に出てくるわけないよね…と思ったのだけど、森を出てマリーナのあたりを歩いているときに、水が流れている道ばたで、がさがさっと物陰に隠れるヤツを見かけた。やっぱりいるんだねえ。それっきり出てこなかったけど。


 でもいいところだね。三浦半島ってまだこういうところがあるんだねえ。

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 「シーボニア」というリゾートマンション群の近くから、急な坂をひいこら言いながら登ると、路線バスも通っている県道に出た。──ここから少し行ったところに、「油壷温泉」というバスの終点がある。ちょうど来たバスに乗って、行ってみた。昔は油壷マリンパークというのがあったところじゃないかなあ。

 観光地ではあるにせよ、こういうところに路線バスで来る人ってあんまりいないので、駐車場は広いけれどバスの折り返し場は寂れていた。油壷には今でも京浜急行が経営するホテルがあって、日帰り入浴にも心をひかれたけれど、どうせこの後も汗をかくしなあ。。。


 ここもまた、台地から急な坂で下りていくと海岸になっていて、遊んでいる人たちが見えてきた。胴網海岸というところだそうだ。


 少し沖にクルーザーをとめて遊んでいるのはお金持ちの方々なんでしょうか。波が静かなので、ちゃぷちゃぷと遊べて楽しそうだ。いいなあ