night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「最澄と天台宗のすべて」@東京国立博物館 11/6

 今年は伝教大師最澄の「1200年大遠忌」なんですって。そういえば延暦寺の根本中堂は十年スパンの大修理中なんだよね。

f:id:jawa_jawa:20211205205700j:plain
東京国立博物館伝教大師1200年大遠忌記念 特別展 最澄と天台宗のすべて

 教科書で見る最澄肖像画の本物が来ている(これは「聖徳太子及び天台高僧像」という10幅シリーズのうちのひとつなのだそうだ)。「真如堂縁起」絵巻の鮮やかさにも感心する。──まあ、ちょっととっつきにくい展示だったのだけど、終盤では全国各地の天台寺院の仏像が集められていたが、調布の深大寺秘仏だという元三大師像(慈恵大師(良源)坐像)に、全部の印象が持って行かれてしまった。座像なのに2mもの異様な大きさで、彫の深い顔で、カッと睨みつけられているようだ。深大寺の元三大師堂の秘仏だそうで、あのお堂にはこんな方がいたのか…さすがは鬼になった人…と、たじたじとなるような迫力だった。深大寺からはちゃんと国宝の白鳳仏も来ていたのだけれど。

f:id:jawa_jawa:20211205225809j:plain
 不滅の法灯のレプリカ。フォトスポットとしては…地味かな…

*

 本館もひとまわりした。

f:id:jawa_jawa:20211205205637j:plain
 密教の法具。

f:id:jawa_jawa:20211205205654j:plain
 俵屋宗雪の「秋草図屏風」。すすきはわかるんだけど、盛んに咲いている花は何だろう?と思ったら、芙蓉だそうだ。秋の花として、今ではそれほど一般的ではない気もするけど、時代的なものなのか、どうなんだろうか。

f:id:jawa_jawa:20211205205643j:plain
 国宝室は、小野道風の「秋萩帖」が出ていた。

f:id:jawa_jawa:20211205205648j:plain
 「法然上人絵伝」。お迎えが…

f:id:jawa_jawa:20211205205707j:plain
 すっかり秋の光の、東京国立博物館。このユリノキの巨木、見事だよなあ

*

f:id:jawa_jawa:20211205225802j:plain
 そういえばこの日、博物館の前にふと思い立って、「上野大仏」を見ていた。そうか、上野公園や博物館のあたりは、昔は、まさに天台宗の「東叡山寛永寺」の広大な境内だったんだな。