povoの回線契約、2022年の秋からは、au PAYによる「ギガ活」でもらえるデータ通信容量だけで自分が使用する大部分をまかなっていた。──メールで送られてくるプロモコードをタンキングして1件ずつ使用する管理のために、Google Apps ScriptとAppsheetで自分用アプリを作ったりしていた、というのが前回のあらすじ。
だが、このサーヴィスは2024年6月末で終了してしまった。これを使い倒して本当に0円で回線を使い続けるような人はそんなに多くはあるまい、とは思っていたが、まあ、そういう人がいるから儲からないのだろう。あとこういうのは所詮は客寄せの一発花火なのだろうな。LAWSONの売上には貢献していたつもりなのになー。(?)
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その後は60GB/365日のトッピングを買ってつつましく暮らしていたが、5GB/月っていうペースは、やっぱりちょっと足りないんだよな、8か月か9か月で枯らすだろうな。──と思っていたところに、「povoデータオアシス」の発表があった。LAWSONに来店すると100MB/24時間/回、1日1回まで、月に10回まで、データ通信容量がもらえるというもの。「最大月1GB」と宣伝しているが、一つ一つの特典は微々たるものだし、実際の使い勝手も気になる。
11/19から始まった。やってみると、まあそれほど面倒ではない。位置情報はGPSで測位しているとのこと。アプリ上で完結せずブラウザを開かせるというのがいかにもイケてないけれど*1。都度の認証がめんどくさいという話もあるらしいが認証を求められるのは数回に一回程度だ。あと、ログイン画面のショートカットを作っておくといいかもしれない(アプリを開くステップがなくなるので)。
#「10回/月」を自分の中で管理するのには、以前に作ったプロモコード管理アプリを流用することにした。
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しかし何度かやってみて、残念ながらこれは長続きしないな、と確信した。LAWSONの集客や売上につながっているとはまったく思えない。KDDIさんがLAWSONとの協業を強化したいなら、以前のau PAY方式の「ギガ活」をLAWSON限定で再開するのが一番いいと思うのだけど、そもそもそれが客寄せの効果が終わり儲からないからやめたのだろうし、そもそもpovoはKDDIの一サーヴィス(しかもあまり儲かっていないであろうサーヴィス)にすぎず、客寄せもしたいが客に便益を与えたくもない、という二律背反状態(それ自体は当然のことなのだろうけれど)から、微妙な有用度の仕組みが生まれてしまった、という気がする。
とは言え、povo自体はいいサーヴィスだと思うのだ。最近、モバイル通信業界は全体的にメインターゲットを20GB/月以上の大きめの容量帯にシフトしているように思うが、世の中にはいろんな人がいるし、いろんなニーズに対応できるサーヴィスだと思うので(その意味では5~10GB/月程度のトッピングを充実してほしいところなのだが)、povoってもっと押してくれてもいいと思うんだけどなあ。
*1:アプリに組み込まないのはなぜかとは思うけれど、位置情報の権限をアプリに持たせることの問題があったのかもしれない。