night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「印象派 モネからアメリカへ」@東京富士美術館 9/27

 午後、八王子の東京富士美術館に足をのばした。


 「ウスター美術館展」を開催中。これ、東京都美術館でやっていたときに機会を逃したのだけど、なんと巡回していて、来られてよかった。

東京富士美術館
印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵


 ジュリアン・デュプレ『干し草作り』。これ、実物を見たときの「完璧だな…」という感動は、カードではなかなか得られないなあ。飛んでる干し草が、実物だと、絵の具が盛り上がっているのだ。


 驚くほど小さな絵だけどとても印象に残った、ヨゼフ・イスラエルス『砂丘にて』。


 あれっ、セザンヌ、絵、うまいじゃん(?) 習作なのにこの完成度…。


 モネ『税関吏の小屋、荒れた海』。このカードは実物よりもちょっと色味が濃くなってしまってるかな。これも、独特の、わびしさというか力強さというか、いい絵だなあ、と思った



 チャイルド・ハッサムや、ジョゼフ・H・グリーンウッドといった、米国の同時代の画家の作品も。──チャイルド・ハッサムの作品では、『朝食室、冬の朝、ニューヨーク』という、紗のかかったような室内の絵が、とてもよかった。


 モネの睡蓮の池。写真には決して写らない色合い…。


 ルノワール『アラブの女』。あ、なんか、これまでに見たルノワールの絵の中でも、これ、かなり好きかも。一見して、えっこれルノワールらしくないな?と感じてしまうのは、青い影のせいだろうか。でも透明感はさすがだ。

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 所蔵品展のほうも見ごたえがあった。ここの所蔵品展は、わりとロココ絵画とか、ナポレオンとか(?)が多めなんだけど…、今回、一つだけ選ぶとしたら、これかな。


 アンリ・ルバスク『ヴァイオリンのあるマルト・ルバスクの肖像、サントロペにて』。よく見るとヴァイオリンが落っこちそうだけど…。ポスト印象派っていう時代の人、になるのかな。かなり大きな絵なんだけど、やわらかい光と影と、やわらかく微笑む人物。やわらかーい(笑)。淡い色合いの、オレンジ色と緑色のグラデーション。やさしい絵なのに、なんとなく哀愁がある。なんだか、ぐっときてしまった。疲れてるのかもしれない。

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 ここは八王子の駅前からでもバスで20分ばかりかかる遠さがネックなのだけど、遠いからこそ適度に空いているのだろうとも思うし、S大学があるためかバスの本数自体は多い。良い施設ではあるんだよな…。またバスで駅前に戻った。