night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「美ら島からの染と織」@松涛美術館、「みんなのミュシャ」@Bunkamuraザ・ミュージアム 9/14

 井の頭線の神泉から歩いて、渋谷区立松涛美術館へ。

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松涛美術館美ら島からの染と織 ─色と文様のマジック

 沖縄のきれいな衣装の展示。色鮮やかな紅型、赤や緑の色で波形や鳥のパターンを描く色味は、単純に考えると意外だけど、とても美しい。──苧麻という繊維の、透き通るような布地に驚く。こういうのはどうやって着こなすのだろう…。2階では現代の作家の作品も展示されていた。昔の技法を再現しながら、織りで模様を出す紺色の男性衣装などは、むしろモダンですらある。ほしいなこれ、と思ってしまったが、今の生活に取り入れるのは難しいかなあ。

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 そのあと、ゆるい坂を下りて、東急Bunkamuraへ。

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Bunkamuraザ・ミュージアム>みんなのミュシャ

 これはもう大混雑で、展示を見るどころの状態ではなかったのが、残念。まあ、わかってはいたけれど…。この展示は、目新しいのは、ミュシャに影響された戦後のコンテンポラリーアートであったり、同時代の日本のアールヌーヴォーの受容ぶり(日本語の文字がしたたるようなレタリングの“みだれ髪”にはちょっと感心した)の紹介があるところなど。ミュシャの絵柄の色づかいを濃くすると戦後のサイケデリックアートになる、というのは、たしかに、発見ではある。そして終盤には日本の少女マンガのアートワークに言及されていて、なるほどわからんでもない、という感じではあった。