目黒区美術館に行ったあと、山手通り沿いから路線バスに乗って、道玄坂上から歩いて、渋谷の東急Bunkamuraへ。
■Bunkamuraザ・ミュージアム>印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション
スコットランドの海運業の実業家のコレクションだそうだ。とてもセンスのよい人だったようで、落ち着いた、よい絵ばかり。展示の目玉はドガの『リハーサル』のようだが、瞬間を撮ったような、ちょっと窃視的とも言える、面白い絵だ。ルノワールの、どちらかというと晩年の、明るい庭の絵も、揺らいだような視界に見とれてしまう。
いくつかは撮影可能な作品も。
アンリ・ル・シダネル。『月明かりの入り江』。
アンリ・ル・シダネルは、『雪』という、夜の村の広場に雪が降り積む絵が、幻想的でとてもよかった。ル・シダネルって、あちこちの美術館で見かけるわりには、あまりまとまってみる機会はないという印象があるけれど、はっとするような絵が多い画家のような気がする。
クールベの『マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド』。くっきり男前な美人。クールベという画家は、古典的なのか、いっちゃってるのか、振り幅がわからないなあ。