night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

トルコ至宝展 @国立新美術館 5/2

 元号改定後、初めてのお出かけは、乃木坂の国立新美術館へ。

 ■トルコ至宝展 トルコ文化年2019 チューリップの宮殿 トプカプ宮殿の美

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 イスタンブールは憧れの都…。

 鞘が宝石で埋め尽くされているのみならず、柄そのものが大きなエメラルドになっているちょっと空恐ろしい飾り刀や、微細な截金(?)の紋様と文字にぎっしり覆われた飾り兜、鮮やかな皇帝(スルタン)のカフタン(長衣)、などなど。──赤い大きな布地は、絨毯かと思ったら壁にかけるカーテンで、真っ赤の地の一面に黒っぽく花が刺繍されているが、“金銀撚糸”と書いてあるので、黒くなってしまっているのは銀だったということか…。それが掛けられていた部屋のミステリアスな雰囲気を想像して、ちょっとわくわくしてしまった。

 展示の中で面白かったのは、東西交流で手に入れた明代の染付の皿や椀に、金や宝石を埋め込んだものがあったこと。昨年、台湾の故宮博物院で見たが、清朝の宮廷ではムガル帝国オスマン帝国から渡来した玉器に、わざわざ文字を彫り込んだりしていた。どちらも、世界の反対側から渡来したものすごく貴重なものに、自分たちの美意識で惜しげもなく手を入れてしまう、という、…ある意味で本当に極まってしまった人たちにしかできないわざ(?)だよなあ、などと思った。