night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

縄文展@東京国立博物館8/24

 金曜日の夜間開館を目指して、上野に行った。縄文の土器や土偶の、大型展示だ。

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特別展「縄文 ─1万年の美の鼓動」

 縄文土器、面白い。自由なようで、そこにはデザインの様式のようなものがしっかりあるようだ。火焔土器・王冠型土器が12個も並ぶ展示スペースは圧巻であった。焼町土器という渋川市で出た土器は、ライティングのせいもあってちょっと暴力的な造形である。──縁の穴型の突起は、紐を通してどうにかするような実用的な用途のものなのかと思ったが、穴が開いているような形だが実際には開いていないものもあったりして、やはり装飾の様だ。

 感心したのは、つややかな漆塗りの土器。山形県の押出遺跡というところで出たものだという。この樹液を塗るとつやつやしてきれいになるぞ、という文化は、縄文時代からすでにあったのだなあ。──赤い顔料がかすかに残り、雲形定規のような浮彫の紋様が独特の土器は、十和田市で出土したものだということだ。

 そして、国宝5点そろい踏み。火焔型土器のほか、縄文のビーナス、縄文の女神、仮面の女神、合掌土偶、中空土偶、の4つの土偶だ。“中空土偶”は、人物の衣服に複雑な紋様が刻まれているが、これはおそらく当時は彩色されていたのではないだろうか。ずんぐりむっくりした“縄文のビーナス”と、三角形の板で顔を隠した“仮面の女神”は、昨秋の京都の国宝展でも見たものだけれど、“仮面の女神”は、首の部分に穴が通っていることに気付いた。土偶がヒトの形だとすると、あの穴はいったい、何なのだろうね…。そして、“縄文の女神”という土偶、これは…? たしかに人物像らしいが、かなり抽象化されていて、こんな表現が先史時代にあったのか、と驚く。──抽象化されたデザイン、という意味では、“ハート型土偶”も大したものだ。

 青森の三内丸山遺跡から、編み籠“縄文ポシェット”や、板状土偶のばんちゃん(笑/以前に青森に行ったときに博物館のおねいさんが解説してくれたのを思い出した)も出展されている。──展示の後半は、人の顔がいくつもついた壺などが出てきて、文化も爛熟していくと不気味感が増していくのだろうか、なんて思ったり。