night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

Kalafina “9 + ONE”@ 松戸・森のホール21大ホール4/16、大宮ソニックシティホール大ホール5/13

 Kalafinaのコンサートツアーが始まっています。今回は首都圏での公演スケジュールが厚く、松戸、大宮、横浜の県民ホール、そして東京国際フォーラム2daysが組まれています。ぼくは、どうせKalafinaのチケットなんて取れないからね、と思い、松戸、大宮、国フォ×2を申し込んだら、全部取れてしまったのでした。どうしちゃったんだろう今回。

 というわけで4月16日(日曜日)。松戸の“森のホール21”という会場、名前は知っていましたが行くのは初めてです。というか、松戸ではなく八柱にあるということを、今回初めて知りました。──行きと帰りで経路を変えてみたくて、町田から小田急で上京し、代々木上原から千代田線、大手町から東西線の快速に乗って西船橋に至り、武蔵野線新八柱にたどり着きました。たっぷり2時間。15時半頃、早くも汗ばむような陽気の午後。緑濃い公園に隣接したところに、“森のホール21”が建っていました。ぼくの座席は1階後方、座席がつぶされてPA卓が作られているゾーンの隣の、通路側。ぼくが参戦したこれまでのKalafinaのライヴに比べると、そこそこよい位置です。シューボックス型でサイドにも座席がある、きれいなコンサートホールでした。この日は16時スタート。

 松戸市森のホール21

 また、5月13日(土曜日)は、横浜から東海道線グリーン車宇都宮線に直通して、大宮に乗り込みました。この日は豪雨で、冷たい風に煽られながらソニックシティへ向かいました。この日は2階席。実は2階の最前列のHikaru寄りで、普通に考えれば超良席だったのですが(というか、7列目が2階の最前列だとは、行くまで知らなかった)、Kalafinaのライヴで2階席、しかも最前列というのは、「立つきっかけがつかめない」という意味で、微妙なんですよね…。17時半スタートのところ、入場がかなり押していましたが、それでも5分押し程度で始まりました。客席に入れずに1曲目はドアのところで待っている人が何人か目につきましたね…。

*

 オープニングでは、グレー地の幕に白字で過去曲のタイトルが乱れ飛び、それが凝集していって、三人が登場しました。デビュー9年間のベスト盤的なライヴ、ということのようです。Wakanaは白とピンク、Keikoは炭のような黒と赤、そしてHikaruは青と白のドレス。

 最近出た新曲からは、『春を待つ』がよかったなあ。ピアノだけをバックに、三人が一人ずつ歌い継いでいく、和声が売り(?)なKalafinaとしては独特な曲で、いつもは太い中低音で鳴らしているKeikoが、この曲では、あれっと思うほど、優しい高音で歌い出すのですね。

 バンドはいつもの方々。『五月の魔法』で、8分の6拍子の4拍目でアタックを入れてくるドラムスがやたらかっこいい、とか、『光の旋律』ではフルートが入らない代わりに是永氏のギターソロがトライバル風味に歌っていて違う味が出ていたり、マニピのヨシオ氏が野太い声援を受けていたり(これ、そろそろネタっぽくなってきましたね/笑)、、、FJのバンドはかっこいいなあ。

 今回、ステージセットはシンプルでしたが、演出にはかなり凝っていたと思います。前半は、背景に、…白い雲のようなくしゃくしゃとした質感で裾がぎざぎざしたものを吊り下げて、黒幕と併用することで、夜の森と異様な光がうごめく夜空、のように見えた(説明が難しい…)背景、あれが印象的でした。──バンドのインストが明けてからは、背景に、色とりどりの、奇怪な3つのヒト型…過去の使用衣装がパッチワークになって作られたものでしたが、これが、とても禍々しい! そんな背景で始まるのが、これまた奇怪な、変拍子が炸裂する『メルヒェン』という曲。これは難しい曲だぜ…!!

 そして『Magia』。この曲の演出には、度肝を抜かれました…。紗幕に映像が投影され、モノクロの荒れた森やイヌカレー風空間で彷徨う映像の中の三人と、生身の三人の、表情と歌声が交錯するもので、初めて見る演出でした。これ、ライヴの演出としては賛否はあるだろうと思いますが、八柱で初めて見たときはかなり驚きました。

 ぼくが盛り上がったのは、その後の『Kyrie』のイントロが入ったとき。この曲、キラーチューンなのに、あんまりライヴではやってくれないイメージがあります。──『Kyrie』では3人はスタンドマイクを使用、これも新しいですね。サビで、祈るように両手を合わせ、スタンドマイクを包み込む様子が、すばらしかったですね。

 立つ/立たない問題で気を使うことの多いKalafinaのライヴですが、八柱では、前の席の人が躊躇なく立ち上がって腕を振る人だったので、助かりました。『音楽』で立って腕を振れなかったら、Kalafinaのライヴに来た意味が半減だもの…。

 今回は、入場時に白い指輪型のLEDライトが配られ、アンコールのときに点灯するようにという説明書きがついていました。アンコールで、映像の指示でスイッチオン! …しかし、これが衝撃に非常に弱いらしく、八柱では、イントロ中、曲が始まる前に壊れました。指輪型だけに、指につけて…ライヴだから、拍手とかするじゃん…壊れたじゃん。。。という流れ。残念です。このLEDライト、終演時に回収され、ツアーの別会場へ想いをつなぎましょう!という触れ込みですが、今後の別会場でも故障した個体が混入している可能性が非常に高いと思われます。また、“指輪型”ですが、どう考えても男性のサイズではなく(笑)、男性は小指につけるとよさそうです(MCでも言ってましたね)が、そうすると今度は、腕を振った勢いで吹っ飛んでいきそうな気がしちゃうんですよね…。──大宮では、点灯して、『音楽』と『blaze』が終わったらすぐに消して、仕舞いました。故障率の件は内部的にも話題になっているのでしょうか?、大宮では、「点かなかった人がいたらごめんね」というHikaruのフォローもありました。

 大宮では、アンコールの最後が『アレルヤ』でした。Keikoが曲名を言った瞬間、周りから息を呑む気配がしましたね。

*

 Kalafina、武道館以来、振付や演出の点で、どんどん変化してきていますよね。あの有名演出家さんが関わるようになった、という要素もあるのかな…。ぼくはこれ、いい変化だと思っています。同じ曲でもさらにエモーショナルになっていると思うし、今回みたいに、こんなライヴ初めて見る!という驚きもありましたしね。──今年から、FJCから独立したKalafina単独ファンクラブが設立されましたが、入会しちゃうかどうかずっと悩んでいます。コンサート会場の雰囲気がもうちょっと変われば、入っちゃおうと思うんだけど…。八柱でも大宮でも、ファンクラブブースを眺めて、うーん、と悩んで、そのまま退館してました。

4/16 八柱 松戸・森のホール21

・五月雨が過ぎた頃に
・misterioso
Lacrimosa
・明日の景色
光の旋律
・未来
・oblivious
・storia
・五月の魔法
・consolation
to the beginning
・春を待つ
・Gloria
・(intermission)
・メルヒェン
Magia
・Kyrie
heavenly blue
One Light
・into the world

-encore-
・音楽
・blaze
・far on the water

5/13 大宮 ソニックシティホール

・五月雨が過ぎた頃に
・misterioso
Lacrimosa
・明日の景色
光の旋律
・未来
・oblivious
・storia
・五月の魔法
・consolation
to the beginning
・春を待つ
君の銀の庭
・(intermission)
・メルヒェン
Magia
・Kyrie
heavenly blue
One Light
・into the world

-encore-
・音楽
・blaze
アレルヤ

 4月16日の八柱は、18時40分頃に終演。帰りは、新京成線で松戸に出て、常磐線快速で北千住へ…と思ったら、乗った中電が実は下りの勝田行きで、柏まで連行(?)されてしまったりしました(常磐線松戸駅は、下りと上りが共用するホームがあるらしく、惑わされました)。北千住→松戸→柏ってそれぞれ10kmずつくらいあると思いますが、常磐線の快速ってかなり飛ばすんですね…。北千住から小田急直通の特急ロマンスカーで町田まで帰ろうという目論見だったのですが、大失敗。…なんだか投げやりになり、北千住でお酒を飲んでから小田急多摩急行で帰りました。また、5月13日の大宮は、終演したのが20時10分頃、食事してから埼京線で新宿へ、そして特急ロマンスカーで帰宅。


 北の都会・大宮、意外に下車する機会がありません。駅ナカがものすごいんですね、びっくりしました

 来月の国フォ2daysもチケットが取れてます。どちらも2階席ですが…(笑) 楽しみです。