night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

3/23(木)沖縄本島

 美ら海水族館に行ってみようと思う。しかし、あれは那覇市からはだいぶ離れたところにある。ふつうの人ならさっくりと車を借りるところだろうが、ぼくはゴールドペーパー免許という宗教上の理由で、車は運転しないことになっている(笑)。──こういう場合に便利なのが、定期観光バスツアーだ。調べればだいたい何かしらそういうものがある。

那覇バス>定期観光バス
 季節によって内容が異なるようだが、Dコースというもので、美ら海水族館の入館料を含んでたったの5,800円。バスに乗ってさえしまえば、あとは寝ていても、行って帰って来られるので、ラクだ。

 前夜もよくお酒を飲んだが、早起きして…。朝の8時前に、ゆいレール旭橋駅の隣、昔の那覇バスセンターが工事中になっているところの脇にある、仮設のバス営業所を訪れて、空席はありますか、と訊ねると、問題なく切符を買えた。「おひとり様ですと相席になります」と言われたが(一人だからまあそりゃそうだろうと思っていたので、取り立てて言われて鼻白んだけれど)、実際にバスに乗るときには「相席でなくてけっこうですよ」と言われ、2席を独り占めすることができた。キャンセルが入ったらしい。


 8時半、天気は悪いのだが、出発。


 沖縄自動車道の伊芸サービスエリア。背後の山から、機関銃の発砲音が聞こえてきて、えっ、と焦った。道路工事かとも思ったが、工事をしている様子はない。ガイドさんに「射撃訓練場ですか?」と訊ねると、米軍のそれだとのこと。そんな近くでやってるとは…と驚いた。

*


 やって来ました、海洋博公園。ちょうどイルカショーが始まる時間になったので、まず見物。


 すごい飛んでる!!

 彼ら、歌うし、飛ぶし、小芝居(?)もするし、見ていて楽しかった。ちょうどイルカショーを見終わった頃に、激しい雨に降られたが、しばらくすると小降りになった。


 ジュゴンと、目が合う瞬間とき〜(?)


 ウミガメも水の中を飛び回っている。

 水族館に入り、蛍光色の魚に驚きながら奥へ。韓国語や中国語を話す観光客でたいそう混んでいる。


 大水槽のジンベエザメ。やっぱりすごいなあ…。


 謎の生き物…


 深海の発光生物たち。

 とても混んでいて、レストランで食事などできる状態ではなかったけれど、満足だった。とは言え、昼食時なので、公園のカフェテリアのようなところでそそくさとカレーライスを食べた。


 お前は何者だ(笑)

*

 3時間たっぷり、美ら海水族館での自由行動のあと、定期観光バスツアーは、今帰仁城跡へ。


 石積みがとても立派。崖を利用した山城であることが、今でもなお、よくわかる。だが、これだけの規模の遺跡が残っているのにも関わらず、中山が統一する前の琉球の歴史って、自分にとってまったく馴染みのないものであることに、改めて気づいた。ここに、どんな館が建っていて、どんな人たちがいたのか…。


 緋寒桜、きれい


 ハイビスカスも。


 さらに、古宇利島のオーシャンタワーという観光展望台に立ち寄った。晴れていればものすごくきれいな色の海だろう…。天気がよくないのが悔やまれる。1階ではいろんな種類の貝殻をおみやげに売っていた。

*

 定期観光バスは那覇市内へ戻った。旭橋の終点の前に、国際通り沿いなどの何か所かで下車できるということだったので、安里で下りた。下りたところは、安里と言いつつ蔡温橋のあたりだったが、少し歩いて、ゆいレール安里駅の近くのお店に入り、まだ明るい18時そこそこから、お酒を飲み始める…。


 グルクンのからあげ。

 那覇、さすがに西の街で、この季節でも19時くらいまで明るいのだった。19時半頃に切り上げて、旭橋までゆいレールに乗って、ホテルに戻る。ホテルの部屋でもだらだらとテレビを見ながらビールなんか飲んでいて、すっかりレイドバックしていた。こういうのを“羽根を伸ばす”と言うのかもな、本当に休暇だったこの前の北京では厳寒に縮こまってたからなあ、まあ俺は何をやってるんだろうね、などと思いながら…。