▼リカーシブル/米澤穂信(新潮文庫)
途中からストーリーが急激に動いて、何かが真正面から突っ込んでくるんだけど、何が突っ込んできているのか全然わからないのだ。うむむ。そして最後までオカルトが抜けきらず謎のままの謎が残る。
▼革命前夜/須賀しのぶ
面白かった。1989年のドレスデンの音大に留学した日本の青年、が主人公のドラマ。周囲には、ハンガリー人の無頼なヴァイオリニスト、朝鮮やヴェトナムからの留学生、そして碧い瞳の怜悧なオルガニスト…。さて、壁が崩れたあと、彼はどうしたのだろうね。
▼職業としての小説家/村上春樹
「結局のところ、ベストを尽くしたという満足感、精一杯働いたというあかし、我々が墓の中まで持って行けるのはそれだけである。」(レイモンド・カーヴァー)
▼村上海賊の娘(上)/和田竜
大ヒット歴史小説だけど、いまだに読んだことなくて。意外に人物描写がのっぺりしてるんだけど、映像にしたら面白いだろうなあ、と思う。戦場に信長登場! で下巻に続く。。。市立図書館の予約順待ちなので、下巻を読むのはおそらく2か月後くらい。
▼韃靼疾風録(上)/司馬遼太郎
海から女真の姫が!? 面白い。大河ドラマ的で、旧き佳き司馬遼太郎の歴史小説、という感じがする。庄助、いよいよ蒙古の大地へ。どうでもいいが、契りを結んじゃうところの描写が『項羽と劉邦』にそっくり。