night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

河口湖から帰京、そして演劇集団キャラメルボックス『時をかける少女』@サンシャイン劇場8/2

 快晴の日曜日、河口湖のホテルを出て、10時33分の普通列車高尾行きで出発。


 これは数少ない中央線直通列車で、JRの211系が富士急行線の河口湖まで出張ってきているものです。国鉄色189系の『ホリデー快速』も到着して、どっと乗客が下りてきました。昭和の夏の避暑地みたいな雰囲気になる河口湖駅

 うつらうつらしながら各駅停車に揺られ、大月で増結して、高尾に着いたのは12時22分。そこから京王線準特急に乗り換えて(電車賃をわずかに節約してみました)、新宿に着いたのは13時27分でした。さすがに東京は河口湖よりも暑い。

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 この日は池袋のサンシャイン劇場で、演劇集団キャラメルボックスの『時をかける少女』を見る予定で、しかし開演時刻14時に対して、この時間にやっと新宿に着いていたというのは、ちょっと河口湖でゆっくりしすぎてしまったなあ。山手線で池袋駅に出て、しかしサンシャインシティは遠いのです。炎天下の雑踏を急ぎ足で、ちょっと大汗をかいてしまいました。 すっかり人のいないロビー、でもまだ間に合うはずだけど…と2階客席への階段を上がって、座席につくと、舞台では劇団代表の加藤さんによる、恒例の楽しい前説中でした。なんと、前説中に限って舞台を写真にとってもよいですよ、という、謎のサービスっぷり。

キャラメルボックス30th vol.3 『時をかける少女』

 さて、超有名なSF作品。ですが意外にも、舞台化は初めてなのだそうです。前知識をなにも仕入れずに観劇しに行きましたが、これは、あの有名な原作の、次の世代の物語なのでした。ヒロインのマナツちゃんという女の子、木村玲衣さんという21歳の女優さんですが、この子、ちょっと不思議な魅力のある子ですね。脇を固めるのはキャラメルでお馴染みの坂口理恵さんや、すっとぼけた感じのうまい西川さん、などなど。──圧巻だったのは、タイムリープの場面。舞台でいったいどうやって表現するんだろう、とは思っていたのですが、そうきたか!!と。そして、完璧なモーション。ちょっと笑いが漏れてしまいました。

 しかし、最後は、苦味というか…、この物語の残酷性のようなものを容赦なく突きつけてくるクライマックスでした。見終わって、…ああ、キャラメルのお芝居だった…と深く納得したと同時に、これって、重要なプロットなのに、アニメ版(あの超名作アニメ映画)でははっきりと描かれなかったところだったんだな、などとも思い至りました。

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 そして小田急線で帰宅。──ライヴに行って湖畔で泊まって、東京でお芝居を見て、…よい気分転換になった、一泊二日の楽しい夏休みでした。今年はちゃんとした夏休みは取れなさそうだしなあ。