night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

9/23(火)南京

 南京駅を出たとき、周囲の群衆のようすから、どうもここは上海よりも中国だな、という感じがして(説明しづらいが、上海の人々に感じていた都会的な雰囲気が一気に薄くなった)、おのずと身体が緊張した。大混雑の地下鉄(なぜこんな時間に混んでいるのだろう?)を乗り継いで、雲錦路(Yunjinlu)駅で地上に上がると、すぐ近くにあるのが、この施設。見ておかなければならない場所だと思っていた。




 日本人の訪問を考慮していないというわけではなさそう。

 内部は、フラッシュを使わなければ撮影可。












 後半はこういう展示群。




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 この壁を読んだとき、ちょっと思うところはあった。

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 日本国内にいろいろ意見はあろうが、相手の伝えている物語を理解するのは重要だ、というぼくの考え方は変わらない。


 人大がこんな決議をしたっていうことをここに来て初めて知った。記念日は作られてゆく。隣国の人間としては知っておいたほうがよいだろう。

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 ここの入口ではやはり荷物のX線装置があり、ここではペットボトルの水を取り上げられた。基準がわからない。──中国人見物客に混じってひとまわりして、外に出ると、遺体発掘現場が保存されているサイトがあり、人骨が露出している。さすがにカメラを構えるのはためらわれるし、一礼して歩み出ようとすると、後ろからどやどやと入ってきた人民たちが、それを無造作に写真に撮って大声で話しながら出て行った。

 なお、展示のチャプターごとの説明文を撮ろうとしていたが、すべてのチャプターについて撮らなかったし、その選択には他意はない。暗い館内で中国人民に混じってカメラを構えるため、アングルに困る場所が多く、そういう場所は飛ばしているためである。