展示の最初にばーんと出てくるのが、ロムルスとレムスが乳を飲んでいる狼の像(『カピトリーノの牝狼』)で、おお、すごいものが来たのね!と思ったけど、さすがに20世紀の複製だそうだ。それに、あれってロムルスとレムスの兄弟は後世の補作なんですって。へえ。──いきなり大足が現れる部屋はちょっと面白かった。『コンスタンティヌス大帝の巨像』というのが、頭部だけでも1.8mもあるのだそうで、頭部のレプリカ、左手のレプリカ、左足のレプリカが来ている。まるで大仏のようだが、しかしこういうものは大きくなればなるほどありがたみ(?)は薄れるのではないかと思うのだけど、どうだろうか。
ローマのトラヤヌスの記念柱の周囲のレリーフの複製。複製と言えど1861~1862年に取られた石膏複製だそうで、もしかしたら博物館に収蔵されているこれのほうが劣化しないし昔の姿を残していくことになるのかもしれない。ダキア戦争の場面を写したものだそうだ
ジョヴァンニ・フランチェスコ・ロマネッリの、『聖女カエキリア』の、衣の青色に目を奪われた
『カピトリーノのヴィーナス』。2世紀の大理石像がほぼ完全な姿で残っているのね…