night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「インド細密画」@府中市美術館 11/5

 この展示、気になっていたのだけどずっと忙しくて紛れていたら、あっという間に会期の終わり近くになってしまった。混んでるのではないかな、と思いながら府中まで足を延ばしたら、特に混んでいるわけでもなく、小さな画面もじっくり見ることができた。


府中市美術館インド細密画

 展示の中心は、18世紀から19世紀の「ラージプト絵画」や「ムガル絵画」ということで、それぞれどういう特徴があるのかとかはあまりよくわからなかったのだけど。肖像に描かれるのはやはり貴族など高位の人たちで、インドの貴族っていうと、要するに日本でいう大名とか、欧州の諸侯みたいな立場の人たちだと思うのだが、男性の肖像は、片手に花を持つのが定番の構図で、美を愛することの象徴なのだそうだ。武張った感じじゃないんだね。──インドの神話の知識もないので、『ラーマーヤナ』の解説パネルを読んで面白いなと思ったけど、えっ、ハッピーエンドじゃないの? シヴィアだな、なんて。驚いたのは、インド神話ではブッダも“ヴィシュヌの9番目の化身”とされているのだそうで、“ヒンドゥー教では、ブッダは仏教という誤った教えを魔神に広め、正しい教えから悪を遠ざけるために生まれたとされる”という説明に、そっ、それは…と。