night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

3/17(金)京都

 「京の三閣」という言い方があって、金閣・銀閣に加えて、西本願寺の飛雲閣(通常公開なし)を呼ぶ。そこまでは知っていたが、「京の四閣」となると、何が入るの? とわからない。上記の3つに加えて、大徳寺芳春院の「呑湖閣」を加えて四閣だそうだ。この「呑湖閣」というのも通常公開されていないが、特別公開期間だったので見に行ってみた。芳春院は前田利家の奥さんのまつさんが建立したお寺だそうだ。


 境内は写真撮影禁止だったのだけど、広くはないけれど水の豊かな庭園がすばらしくて、まず感心した。橋の向こうの築山の上に建つ呑湖閣は、こぢんまりとしているけれど形のよい、品のよい楼閣だった。もちろん中には入れない。──芳春院、書院には近衛秀麿が若い頃に寄寓して勉強してたそうで、俺もこんなところに逗留してみたいよ貴族のおぼっちゃんはいいよな、とか思ってしまった


 大徳寺では、聚光院の狩野松栄・狩野永徳父子の国宝障壁画の里帰り展示をやっている。これは5年前にもやっていて、そのときにぼくは見に来ていて、『花鳥図』のすばらしさに驚いたのを覚えている。5年前のときは大人気で予約が取りにくかったのを覚えているが、今回はそれほどでもないらしく、飛び込みで見られる程度のようだった。時間があったのでこれも見た。──見られるものは5年前と同じだけれど、蓮池藻魚図の見せ方が違っていて、あれ…そこ閉めてあるの、と思ったな。

 大徳寺は数々の塔頭が優れたお庭を公開していて好き。


大仙院


黄梅院と龍源院。龍源院は常に公開しているので毎回来ちゃうな


まあそうなるよね

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 大徳寺を出て、佛教大学前の天下一品でこってりを食べてから(前にもここで食べたなあ)、時間があるのでなんとなく金閣まで歩いて行った。金閣なんてたぶん中学生の修学旅行以来だと思う。──外国人観光客の波に混じって写真を撮る。こういうところは自撮り棒が危ないのよね。


 まわりが騒がしすぎて、この美しさを鑑賞しにくいな…


 庭もきれいに手入れしてあってたいしたものなのだけど、いかんせん、有名になりすぎたんだね、ここは

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 立命館大学前から市バスで京都駅に戻って、京都発16時36分の『のぞみ410号』で帰浜。