上野で食事したあと、地下鉄で青山一丁目へ、歩いて国立新美術館へ向かった。この日は最初から上野のフェルメール展と国立新美術館の「メトロポリタン美術館展」の時間指定予約を取っていた。
展覧会のポスターイメージに、なぜこの絵を採用したのか…
15世紀の宗教画から始まる体系展示で、最初の方はなんとなく素通りっぽくなってしまったが、エル・グレコの、子供が不思議な光を発しているような絵(『羊飼いの礼拝』)は、ちょっと目を見張ってしまう。
バルトロメ・エステバン・ムリーリョの聖母子像も、静かでよい絵。
(via Wikimedia Commons)
実はこちらにもフェルメール作品が来ている。末期の作品、『信仰の寓意』。
(via Wikimedia Commons)
それなりの大きさの絵だけど、よいフェルメールかと言うとそうでもない気がする。ぶら下がっているガラス玉は何かしら。。。
(via Wikimedia Commons)
一方、レンブラントの『フローラ』。当時からこういうのの方が受けてたんでしょ…?(苦笑)
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ロココ絵画でよかったのはこれ。
(via Wikimedia Commons)
窓の破れた粗末な部屋で仕事して、外の男女の姿も顧みずにいる、というシチュエーション。ちょっと説明が多すぎる気もするけど、印象強い絵になってる。
近代絵画は、青いルノワールやバラ色のルノワール、モネの晩年の睡蓮などが来ていたけれど、ぼくが一番惹かれたのは、ゴッホの絵だった。
(via Wikimedia Commons)
ああ、これだ、ぼくが見たかったのはこれだ、と思った。空は白っぽくて必ずしも明るい光というわけではなさそうなのに、地に力が満ちあふれている。カードも買ったけど、写真やカードなんかだとこの力強さが全然感じられないんだよなあ。ちょっと感動的な絵だった。
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ガラスの茶室、夏の京都で見たときは暑そうだとしか思えず、冬の東京で見ると寒そうだとしか思えない。
クリスマスローズ、青山あたりの道ばたに咲いていた。こんなところで?! と、文字通り二度見してしまった。誰かが植えちゃったのだろう。