night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

SUMMER CHAMPION 2019 ~Minori Chihara 11th Summer Live~ @河口湖ステラシアター 8/4

 そんな大変な深夜帰宅をした次の日ですが、また、昼から出かけました。茅原実里さんの夏の河口湖ライヴ、11年目の今回も、土曜と日曜の2daysです。そう、ぼくは土曜日は幕張に浮気していたのでした…。

SUMMER CHAMPION 2019 ~Minori Chihara 11th Summer Live~

 八王子から特急『かいじ7号』に乗り込みました。全席指定になった中央線特急、スマートフォンの“えきねっと”で直前に横浜線の車内から指定席を押えていましたが、乗ってみると案の定、座っちゃってる座席未指定券の人がいて、どいてもらうのに一苦労でした。同じような場面は車内のあちこちで繰り広げられていて、以前よりも値上げされた特急料金を払っているのにもかかわらず、この混乱状態は…、JR東日本、本当になんとかしてほしいです。

 大月で接続する富士急行線は、快速『富士登山電車』というもので、これはたしか全席指定だから乗れないんじゃないかな、と思いながら改札窓口で聞いてみると、一般車両が連結されている、とのこと。なるほど、元京王電鉄のクリーム色の車両が、後ろに付随しています。これは連結されている日とされていない日があるらしく、それはわかりにくくないか…? かなりの混雑で、外国人観光客が吊革につかまって運ばれていました。

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 今年は猛暑の河口湖駅に下り立ちました。例年通りぶらぶら歩いて、今年はちょっと時間があるので食事に寄ってから、会場のステラシアターへ。ひなたは焼けるように暑いですが、木陰に入って一息つくと涼しい風が感じられるところ、やはり東京の暑さとは空気が違います。

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 昨年の10周年記念で植樹された、みのりんの記念樹。

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 ぼくの座席は2階のDブロック、ほぼ中央付近でした。──スタートに先立って、一人でステージに出てきたみのりん。先般の京都アニメーションの事件に触れて、会場全体で黙祷を…。あれは本当にひどい事件でした。しかしすぐに切り替えて、最高のパフォーマンスを見せるみのりんでした。一曲目から『Sunshine flower』の多幸感に、ぼくはしびれていました。ここはこんなに幸せな場所なのに、なぜ世界ではあんなにひどいことが起きるのか、という考えが、頭を離れませんでした。

・Sunshine flower
・HYPER NEW WORLD
・NEO FANTASIA
・恋
会いたかった空
・言の葉
・夏を忘れたら
《スタッフリクエストコーナー》
 ・Celestial Diva
 ・一等星
 ・Happy Kaleidoscope
 ・Say you?
・アイアイ愛してるよ♡
・君がくれたあの日
・蒼い孤島
・Final Moratorium
Paradise Lost
Freedom Dreamer

-encore-
・エイミー(新曲)
・アイノウタ
・美歌爛漫ノ宴ニテ

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 この日は序盤から徐々に可動屋根が開き、涼しい風が通って、気持ちの良い半野外ライヴでした。中盤、みのりんがハットをかぶって、スタッフが選んだセットリスト、という流れに。『Celestial Diva』がベースの岩切さん(しんちゃん)のチョイスで(Innocent Ageツアーのときのみのりんが女王様のようだった、というコメント)、『一等星』が室屋大先生のチョイス(当時、須藤さんのアレンジがヴァイオリンが鬼のように難しく、自分の成長も込めて…、とのこと)、『Happy Kaleidoscope』がキーボードの須藤さんのチョイス(譜面が呼びかけてきた、というほっこり(?)エピソードでした)。そして『Say you?』はハートカンパニー斎藤さんのチョイスでした。黎明期からみのりんを支えてきてくれた斎藤Pは、今年は急遽、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のプロモーションでドイツにいるとのことで、すっとぼけたレターコメントをみのりんが読み上げていました。──『Happy Kaleidoscope』を選んでくれた須藤さんに、特に拍手でしたね。2011年のKey for Defectionツアー以来の選曲でした。

 旗曲で客席を廻ってから、『君がくれたあの日』以降の怒涛のセットリストでは、だいぶ跳びました。初期のブチ上げ曲『蒼い孤島』も、意外にひさしぶり。終盤は可動屋根が閉まり、薄暗くなってペンライトが映えるようになりましたが、そのせいか風が通らなくなってものすごい熱気になりました。

 8分の6拍子の語りかけが印象的な、新曲の『エイミー』を披露してから、直前にディジタルリリースしていた『美歌爛漫ノ宴ニテ』というコミックソングっぽい曲でおしまいでした。打ち上げ花火は、2階からはそれほどよく見えませんでしたが、高めの花火と低めの花火をうまく取り混ぜて、見せてくれるんですよね。

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 京都アニメーションの事件は、一消費者であるぼくにとっても、ショックでした。取り返しのつかないことが起きた、そしてそれはいつでもどこでも起こりうる、という事実に、おののくばかりですが、仕事上のつながりが深かったであろうみのりんが、この日、元気にライヴをしてくれたことに、まず感謝します。最後の挨拶で涙声になり、おじぎしたまま長い間、顔を上げられなくなっていたみのりんを見て、どうか泣かないで、と思ったのでした。──また会いましょう、また来年この会場で、約束だよ、とみのりんはいつも言ってくれます。でも、それってなんだったのか、“約束”とはいったいなんだったのか、“また”なんてないのかもしれないのに、…ということが、突き付けられたような気がしたのです。

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 19時半頃に終演しました。今年はやたらさくさくと進行するなあ、と思いましたが、…そうか、バンドのインストコーナーがなかったんだ。富士急ハイランドの方向からは、怒号が聞こえてきます…そう、この日はコニファーフォレストでRoseliaのライヴが重なっていた日だったんですよね。河口湖駅まで歩いて、20時09分の各駅停車大月行きに乗りましたが、河口湖発車時点ですでにみのり勢で満員のところ、ハイランド駅からそれに数倍するRoselia勢が突入してきて、わずか3両編成の富士急行線の車内は、本気の首都圏朝ラッシュ並み、小柄な女の子が押しつぶされそうになるような大混雑になりました。こうなることはわかっていたのですが、ただまあ、河口湖という土地から公共交通機関で首都圏に帰るには、他に打つ手はありません(中央高速バスも、小仏トンネルの激しい渋滞で、散々だったようです)。──たっぷり1時間後の大月で、待ち構えていた中央本線普通列車に乗り換えましたが、もはやここでは確実に座りたくて、大垣ダッシュ並みに走ってしまいました。