night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

8/11(日)三溪園と横浜美術館

 猛暑の日。根岸線根岸駅から市バスに乗って10分ほど、さらに本牧の高級住宅街を歩いて10分ほど。三溪園は、横浜港を見下ろす丘の上にあり、原三溪という戦前の実業家が作った庭園である。横浜の名所としては昔からある場所だけれど、これまで来たことがなかった。

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 想像していたより広い。山に囲まれたような敷地に、古建築が点在している。

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 鶴翔閣。山の別荘に来たような風情だ。中では現代日本画家の展示をしていた。

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 これらの古建築は、原三溪が京都や日本各地から移築してきたものなのだそうだ。

 「三溪記念館」では、横山大観速水御舟など、原三溪がパトロンとなった画家たちの作品が展示されていた。“日本むかしばなし”のような山里にお坊さんがコソコソしている、速水御舟の絵(『寺の径』)に、ちょっと楽しくなってしまったが、速水御舟ってこんな絵も描いた人だったのね。──気になったのは、下村観山の『秋色』という作品、薄墨のように描かれた樹木と、その手前に鮮やかな青い葉が描かれる、そのコントラストと、木の幹の虚ろな不気味さが…。また、下村観山の、関東大震災で失われた障壁画『四季草花図』というのがあったそうで、それを横浜美術大学の越智波留香さんという現代の画家が復元したという。日本画っぽさのない、からっとした明るさが印象に残った。

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 二条城から移築されたという「聴秋閣」。

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 ちょっといいね、と思うが、渓流に面して建っており、湿気はすごそうだ

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 あの垣は珍しいね、なんというのだろう

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 なにせ、合掌造りがあるのだ。これには驚いてしまった

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 青磁に花が活けてあるし!

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 展望台からは海沿いの重工業地帯が見える。

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 三溪園関東大震災で被害を受けて、再建されなかった建物もあるそうだ。煉瓦造りの遺構が残っている

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 太湖石が散らばっている、庭園の跡である

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 そして、旧燈明寺三重塔。室町時代のものだということだ。

 自分ちの敷地の中に、深山幽谷・神社仏閣を取り揃えてしまったのだから、原三溪という人は、まったく、極まった人だ。──真夏の午後、歩きながらかなり汗をかき、くたびれた。帰りは三溪園の前からタクシーに乗ってしまい、ワシン坂をぐいぐいと登ってインターナショナルスクールの前を通り、元町・中華街駅まで出た。

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 そして横浜美術館へ。

横浜美術館原三溪の美術 伝説の大コレクション

 原三溪は、コレクターであり、茶人であり、自ら絵などもものするアーティストであり、そしてアーティストたちのパトロンであった、ということで…、ものすごい数寄者であったようだ。──たしかにものすごいコレクションで、『寝覚物語絵巻』なんて初めて聞いたし、あの有名な狩衣姿の『伝源頼朝坐像』も原三溪が入手したあげく今では東京国立博物館所蔵の重要文化財であるということだ。円山応挙の『虹図』の妖しさにはぞくりとした(これは今ではMIHO MUSEUMの持ち物だという。さすがの目の付け所、と思ってしまう)。また、原三溪という人は、こうしたコレクションの買入れの記録を事細かに書き残していたそうで、そんな帳面が展示されていた。

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 横浜美術館、コレクション展も一巡してから出た。みなとみらい界隈は、ピカチュウのヘッドギアをつけた人たちで大騒ぎである。あれ、今年もやってるんだ。

 最後に、桜木町駅前から市バスに乗って、長者町へ…

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 牛肉刀削麺。やっぱりこれでしょ。暑い夏の日、辛いものを食べてさらに汗をかいて、関内駅から帰宅。