night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

新居昭乃 LIVE 2018 “Electric Sheep”@ヒューリックホール東京 12/30

 年末恒例の、新居昭乃さんのライヴ。今年はかなり押し詰まった30日、会場は、ヒューリックホール東京という耳慣れないホールです。有楽町マリオンの上にあるということで、もともと日劇だったところですね(というか日劇がなくなっていたことも知りませんでした。東京もどんどん変わっていきますね)。──入ってみると、たしかにこれは映画館だな、というホールで、ロビーは狭く、あまり人が滞留するような作りではない感じ。

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 数日前に一般発売のチケットを買ったのに、ほぼ中央と言っていいくらいの絶好の座席位置でした。ステージには紗幕がかけられ、そこに降りしきる雨のイメージから、クレジットとタイトルバックが流れて、スタートしました。タイトル通り、アンドロイドが見る夢の世界へ…ということか、英語のアナウンスのような歌詞の『Welcome to Riskcaution Corporation』から。ここで昭乃さんの"fragment"の発音が「ふらぐまん」みたいで、フランス語っぽいな、なんて思ったのを覚えています。──ステージ前面の紗幕と後方のスクリーンの2枚を使って、立体的に現れる映像に包まれます。この映像体験が、年末の新居さんのライヴの醍醐味ですよね…。ちょっとセットリストがわからず、というかもはや新居さんの歌を聴くのが年に一度だけになってしまっているぼくには、わからない曲が多くて、識者によるレポートを待ちたいのですが、前半って『Tyrell』とか『Our Children's Rain Song』とかがありましたっけ。たしかライヴ全体の中間あたりに、波を割って進む船のイメージを背景にした『奇跡の海』のカヴァー、そして何と言っても圧巻だったのが『Voices』でしたね。紗幕の向こうでステージの中央に新居さんが座り、まさかのドラムンベースぽい強いビート。そして、中間の“いつか会える、予感だけ…”から、無数の火の玉が吹き上がるような映像が、ステージ全面に広がりました。

 後半も、大胆にエレクトロニカなアレンジで、『バニラ』、『覚醒都市』など。──ぼくは『バニラ』の、「雲の上から私が見える、小さく、小さく…」という、強烈な離人感のある歌詞が、いつも怖くて仕方がなく(あの線画の女の子も怖い)、それと同時に、これはどこかで自分が持ったことのある感覚だ、と思わされるのですが…。アレンジが異なりすぎて、あれっまさか、と口を押えてしまったのは、『降るプラチナ』でした。『花かんむり』はサイケな映像もあいまってすっかりEDMになって、細海魚さんがノリノリでシンセサイザーを操っていました。

 前述のとおり新居さんがときおり座って歌うような構成になっていたところ、もう体力的にいかがなのだろうか、とも思いましたが、最後の『WANNA BE AN ANGEL』は、すばらしい以外のなにものでもなかったなあ。──ふわふわしたMCは健在で「“会いに行ける神”と呼ばれている」というオモシロ(?)発言もありました。アンコールの最後は『虹』でおしまい。…今年も変わらずに年末に新居さんのライヴに行けること、いろいろなことに感謝したいと思った日でした。