この日は、神保町で野暮用を済ませてから、三田線で日比谷へ。早めに行かなければ、と思っていたこの展示、年末押し詰まった日になってしまったが、それほど混雑していなかったので、ひと安心した。三菱一号館は狭いので人が多いと大変なことになるんだよね…。
www.phillipscollection.org
フィリップス・コレクションはウェブサイトで作品を共有している。
米国のコレクターが生涯で集めた作品たちなのだそうだ。フィリップスさんとは、趣味が合うかも…。色合いの美しさが選択基準なのじゃないかな、なんて思う。ピエール・ボナールの晩年の作品、開いた窓から部屋の外を見ている絵や、南国の棕櫚の葉が大きく画面にかかっている絵など、見ていてすがすがしい気分になる。ベルト・モリゾの、やわらかい暖色の女の子の絵も、しみじみよかった。──かと思えばピカソがあったりして、これは…人だか何だか、何が描いてあるのかわからず、円いそれらしいものが描いてあるからまあ女性なんだろうな、うーん…、という感じの絵なのだけど、これもたぶん、ポイントは彩りなんじゃないかな、と…。原色で強い色彩だけど、不思議とバランスが取れているのだった。
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一番好きなのを選ぶとしたら、この、デュフィのアトリエの絵。品の良いポップ。これ、青い壁は、おそらく、影の表現なのだと思うのだけど、それをこの色で描く感覚、すごいね。
三菱一号館まわりのライトアップ、きれい。