night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

KING SUPER LIVE 2018 @東京ドーム 9/24

 2015年に開催されたKING SUPER LIVE(キンスパ)は、エポックメイキングなイヴェントだったので、二度はないだろうなあ…とは思っていたのですが、なんと2回目の開催がアナウンスされました(正確には2017年に、“KING SUPER LIVE 2017 TRINITY”(キントリ)というスリーマンライヴが開かれていたのですが)。物見高く行ってみようか、と思っていたところ、同僚に誘われたので、行きます行きます、と、ほいほいと予定を入れていました。

KING SUPER LIVE 2018

 なんと今回の会場は東京ドームです。キングアミューズメントクリエイティブ本部さん、勝負に出ましたね。開催日を一日に絞ったとは言え、三連休の三日目、翌日は平日ですから、東京ドームを埋めるまでには至らなかったようで、当日券も出ていました。でもそのくらいでいいんじゃないかと思いますけどね、お祭りなんだから。

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 後楽園ホールあたりで同行の友人と合流して、ドームの外側のビールスタンドでさっそく一杯飲んでテンションを上げてから、ドームの外側の通路を延々歩いて、反対側の文京区役所側のゲートからやっと場内に入って、フィールドに下りました。…そう、今回はアリーナの席が当たっていて、外野側に設営されたステージに向かっては少し下手側、中央の通路に近いあたりでした。野球場に設営されたステージセットの巨大さに驚きつつ席に着き、振り返るとホームベース側には布の幕で四角い囲いが。…あれはあそこから何かが飛んでくると思います!(笑) だってあそこ花道とつながってないもん! …とか、トップバッターは誰だろう? ポプテピですみぺじゃないか? …とか、開演前に話していたのでした(笑)。

 答えは、…イントロのSEがかかった瞬間、「ファフナーか!」と(笑)。巨大フロートに乗ってangelaが現れ、『Shangri-La』でした。ですがアリーナのパイプ椅子席は狭すぎて、全然タオルが振れなかったんですよね…。──そして、返す刀でステージの上方に白いニーハイソックスのすみぺが現れて『POP TEAM EPIC』。すみぺ、あの曲でもそれほどボコーダを通さない生声に近いPAでした。表情的にはかなり緊張しているように見えましたが、どうだったのでしょう。そして『ヤバい○○』には爆笑しました…例の、キングレコード一社提供のめちゃめちゃな番組の映像が、コラージュされて巨大スクリーンに流れまくる(内田真礼さん出演回ではまれいたその顔は雑に隠されている)というもので、…なんでここでコレなんだ! と、ぼくはその曲のあいだずっと笑い転げていました。

 ミス・モノクロームは映像ライヴですが、たしかにステージ正面に投影されている映像は立体的っぽくなっているのですが、野球場の規模でそれを見るのもなかなか厳しく、左右にスクリーンはそれを映しているのでふつうの映像になってしまい、微妙だったかな。続けて堀江由衣さんが気球に乗って登場しました。堀江由衣さんは『Love Destiny』で全力コールできたのがぼくにとっては新鮮でした。

 伝説のシスプリユニットのPritsが一日かぎりの復活、というのが、刺さる人には刺さったのでしょうけれど…、赤いチェックの衣装で歌い踊っていましたが、ぼくは時代的にあまりぴんとこなかったのと、パフォーマンス的にも、水樹奈々さん以外、そういう仕事をしてる人じゃない人を、引っ張り出さなくてもね、と思ってしまいました。

 高橋洋子さんは、あれ、クロスアンジュの曲だったんだっけ、という程度でしたが、『魂のルフラン』でバックダンサーボーイズたちがまさかのロンギヌスの槍を捧げ持ってきて、高橋洋子さんがそれを掲げ持って歌っていた場面ではかなり盛り上がりました。続けて『Give a reason』のイントロが入ったときの歓声もすごかったですね…。林原さん、相変わらずの白Tシャツとブルージーンズで、また部屋着みたいな恰好でおいでですね(^^;、と思ったら、ただのTシャツではなく、背中がものすごくざっくり開いているというものでした。めぐさんすげえよ。

 いのりんで「Ready Steady Go!」を叫んだり、宮野真守でオーオー声を出させられて軽く喉が枯れたり(そこを目の前のカメラにばっちり抜かれていたはず)して、楽しかったのですが、人と行くライヴは、どうしても完全に味わいきれないものがあるかな。騒いでやらなくちゃ、みたいなところがどうしても出ちゃいます。──男性陣では、内田雄馬氏(a.k.a.ゆうまたそ)は、宮野真守の後継者だな、という感じがしましたが、…蒼井翔太氏は、ちょっと違うというか、新ジャンルの人なんだな、と。まず紫色のナポレオンジャケット+スカートみたいな恰好で、髪を後ろで結んで出てきて、スクリーンに抜かれる超アップの顔が整いすぎているので、中性的というか、逆宝塚みたいな作画(?)で、女性ファンの声援がものすごいのです。話しているときと、『Eclipse』で急にガンガンいきはじめる感じの、ギャップがすさまじかったですね。

 小倉唯ちゃんはピンクのドレスでフロートに乗って登場して、まず『Raise』、新曲でサビの腕の振りがかわいい『永遠少年』、そして“ハニカム”、という、にわかにも優しいセットリストでした。──トリはやはり、水樹奈々さん。ステージ上方からさらに上にそびえる位置に現れて、1曲目は『Pray』で、かなり盛り上がるところ…だったはずなのですが、実はこの日のライヴ中、ぼくの座席の近くにいたカメラさんの持っていたセットリストの紙が見えてしまい、奈々さんが何を歌うのか、知ってしまっていたのですよね。

 アンコールのコラボパートでは、小倉唯ちゃんとすみぺといのりんがそれぞれフロートに乗って登場して、アリーナのセンターで三人それぞれのミニステージに上がりました。ぎゃー、ぼくの目の前にすみぺが!!(笑) そしてそのミニステージがポップアップで持ち上がっていくのです…ぼくの上にすみぺが!(笑) 下からは、ボンベがつながった大砲のような送風機にスタッフが取り付いて、銀紙の星が巻き上げられていました。そんな演出装置も初めて見たので興味津々でした。

 そして、男性陣+angelaによる『革命デュアリズム』、…これはものすごい迫力でした。奈々さんとT.M.Rのコラボ曲ですが、それの女声(奈々さん)パートを、蒼井翔太氏がほぼ単騎で、しかも原キーで、支えているという、ある種、恐ろしい歌唱力が展開されていました。ある意味、この日のハイライトはこれだったと言ってもいいのではないかと。──水樹奈々さんと堀江由衣さんは、センターステージまで走ろう!と促す奈々さんに、えー、みたいな反応、そしてやはり走らされて、息を切らす仕草をするほっちゃんの小芝居が微笑ましかったです。奈々さんの体力についていくのは常人には難しいのではないでしょうか…(?)。

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 ということで、それなりに楽しんだのですが、前回の2015年のキンスパに比べると、出演者も減っていましたし、あの人が歌うの?!という意外性も(少なくともぼくにとっては)小さかったですし、勢いの弱さの否めないイヴェントでした。──最後は出演者が勢ぞろいして挨拶、そして全員で『残酷な天使のテーゼ』でした。…一部、いつまでスターチャイルドとか第三クリエイティブとか言ってるの、それはキングレコードの内部事情でしょ、と思わなくもないのですが。林原めぐみさんも、ステージ上で体を揺らしてはいるけど、結局あまり歌ってはいませんでした(めぐさんはそれでいい、とも思うのですけれど。このへんに抱く感情はぼくもちょっと一筋縄ではないな…)。

 終演した時点で21時を過ぎており、水道橋の飲み屋で打ち上げ終わったら23時半でした。──この時間から帰宅して、翌朝ふつうに仕事っていうのは、ちょっときつかったな。楽しかったからいいのですけれど!