night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

ルノワール展@国立新美術館 6/25

 6月25日、国立新美術館ルノワール展に立ち寄ってきた。混んでいたが、入場規制はかかっておらず、東京でこのくらいの企画展をやってこのくらいの混雑はもうしかたないな、という程度。

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展

 美しい風景画の数々に、本当に感心する。一列に川を行くはしけ舟の向こうに夏空の雲が広がる『セーヌ川のはしけ』。モザイクがかかったようなもやもやとした場所が気になる『イギリス種の梨の木』、ちょっと夢の中みたいな情景である。草原の坂道、バラ色のマロニエ、など…。

 有名なぶらんこの絵や、都会のダンスと田舎のダンス、そして目玉である『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの社交場』、…昨年の春にオルセー美術館に行ったときも見たけれど、いいものはやはり何度見てもいい。からっと明るい。ピアノを弾く少女たちや、猫を抱くジュリー・マネの肖像など、よくこれだけいいものを貸してくれたな、と思った。コローのニンフたちのダンスの絵を並べて、ダンスの場面というのは田園の舞踏という伝統的な主題なのである、という解説をしていたのは、どうなのかな、と思ったけれど、参考出品のなかにはゴッホの『アルルのダンスホール』なんかもあった。これが参考で来ちゃうんだ、というところにも驚く。

 今年はどうしたことか、東京・京都・名古屋で、別々のルノワールの展示が同時多発的に開催されていて、これで京都と東京のに行ったけれど、名古屋(金山の名古屋ボストン美術館)にも行きたいと思っている。