night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

グエルチーノ展@国立西洋美術館、大アマゾン展@国立科学博物館、鳥獣戯画展@東京国立博物館 5/31

 5/31(日曜日)、上野で開催されているいくつかの展覧会を攻めてみたく、まずは国立西洋美術館へ。


 夏だなあ


 グエルチーノ展、会期最終日の滑り込みになりました。ルネサンスと同時代の画家ですが、保守的な宗教画ばかりで、個人的にはそれほど興味をひかれるわけでもない…のでしたが、序盤にかけられていた、ふわっと動きがあるような絵がすばらしい。天井画だという『聖母被昇天』の独特の遠近感には、下がってみたりしゃがんで見たり、ためつすがめつして感心してしまいました。──最もすばらしかったのは、『聖母のもとに現れる復活したキリスト』。題名どおり、復活したイエスがマリアのもとを訪れ、マリアが取りすがる場面なのですが、、、復活という奇跡の場面、イエス神の国の旗を持ち威厳に満ちながらも、母に対する慈愛を感じさせます。ぼくはクリスチャンではありませんが、これが神の栄光か…と思わされました。そういったものを聖書のテーマを使ってあらわすのがこの時代の芸術だったのか、ということが、なんとなくわかったような気がします。

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 国立西洋美術館、常設展も一巡して(ここに来たら、マリー・ガブリエル・カペ女史には必ず挨拶していくことにしています)、そのあと、国立科学博物館で、『大アマゾン展』を瞥見。ものすごい混雑でした…。


 こわい


 肉眼だとこんなに鮮やかな青色には見えなかったのだけど、写真に撮るとこうなる


 地球館の屋上にこんなところがあることを初めて知りました。日光浴によさそう(?)


 日本館の中をじっくり歩いたのはもしかしたら初めてだったかも。

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 さて、…問題の(?)、東京国立博物館へ。鳥獣戯画展、甲巻を見るための行列が、連日、百数十分待ちとかを記録してしまっている、化け物イヴェントです。この展覧会、ぼくは会期前から前売り券を買っていたものの、長蛇の列におそれをなしてなかなか足を運ぶ気にならなかったのですが、行かないことにはどうにもならないので、ついにやってきたのでした。

 甲巻以外の展示をまず一巡。神鹿像や小犬の像の愛らしさを眺めて、鳥獣戯画の丁・丙・乙巻を見ましたが(印地打ちをしている場面の、石がびゅーんと飛んでいる描写がおもしろい)、この時点で甲巻は200分待ちから下がらなかったので、諦めて本館で明治時代の模本を見て帰りました。

 鳥獣人物戯画自体は、高山寺でレプリカを見たことがあって、でも本物を見ることに意味があると思っていたのですが、これじゃあ太刀打ちできません。朝イチで並べばそこそこの待ち時間で見られるという話もありますが、体力的な問題もあるので、縁がなかったと思うことにしましょう。

 ──しかしこれ、変な絵巻物ですよね。結局なんでこんなものを描いたのかは、まだ解明されていないのですよねえ。。。日本のヴォイニッチ手稿なのじゃないですかね、これ(笑)