night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

東京都交響楽団@東京芸術劇場、マグリット展@国立新美術館 4/29

 4月29日の祝日、池袋の芸劇に行ってきました。東京都交響楽団のコンサートです。

東京都交響楽団 「作曲家の肖像」シリーズVol.102〈北欧〉
・アルヴェーン:祝典序曲 op.25
・ニールセン:序曲『ヘリオス』op.17
シベリウス交響詩フィンランディア』op.26
グリーグ:劇音楽『ペール・ギュント』op.23(全曲版より抜粋)
指揮:アイヴィン・オードラン、ソプラノ:小林沙羅
 演奏は、まあまあ、という感じだったかな。指揮者は比較的若くて、袖から指揮台まで小走りにせかせかと行き来するさまがなんとなく微笑ましく。ソプラノの小林沙羅さんもよい歌声でした。

 でも、久しぶりに在京オーケストラの演奏を聴いて、ああ…日本のオーケストラのコンサートってこんな感じだったな…という気がしてしまいました。もっと言うと、「日本のオーケストラのコンサート」と言うと思いつく残念なことが、この日の都響には全部ありました。金管は不安定。おかしなタイミングでわめき散らすフライングブラヴォー。客席のマナーは最悪でした。特に、『ヘリオス』の終結部での「フォーッ!!」というような奇声には、ああ今日はここに来るんじゃなかった、と深く反省するほどでした。他の客席からも溜息が沸き起こっていましたね。サッカークラブが悪質サポータを出禁にするように、都響の関係者はあの客を特定して対策するべきなのではないでしょうか。ぼくにとってこの日の都響は、わざわざ五千円だか払って来るようなところではありませんでした。

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 その後、副都心線と千代田線を乗り継いで、乃木坂の国立新美術館へ。『マグリット展』を見てきました。展示点数の多い、大規模な展覧会で、『白紙委任』も『恋人たち』も『空の鳥』も『光の帝国』も! 思ったのは、とにかくこの人は絵が抜群にうまい、ということ。立体感や遠近感、物の質感などが、本当にリアル。それなのに、こんな情景を書いちゃう、という奇妙さ。。。