night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

LFJ2015“PASSIONS”! 、そしてブリヂストン美術館 5/2

 2015年のゴールデンウィークは、後顧の憂いなく遊び倒すつもり…で、スケジュールを詰め込んでいました。まずは、毎年恒例、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン熱狂の日”音楽祭。今年は5/2〜5/4の3日間の開催、「パシオン」という統一テーマがつけられた、これまでとは一味違ったLFJでしたね。まあ、ライトなオーディエンスとして足を運ぶ立場からすると、具体的に何が一味違うかというと、ウェブサイトのプログラムが見づらい、という程度のことでしたが…、結果的に3日とも聴きに行くことに。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015


 初日、5/2(土曜日)、お昼から出かけ、国電で東京駅に行って、丸の内口に出て北側から東京国際フォーラムに入りました。今回のLFJは、小さめの会場の謎の公演も先行で申し込んだらけっこうチケットが取れたのです。まずはホールB5の公演から。

公演No.133 5/2(土)ホールB5“ヒューム”14:00-14:45
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007より プレリュード
J.S.バッハブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048(弦楽合奏版)
J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集より、フーガの技法より
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
J.S.バッハ:「憐れみたまえ、わが神よ」(マタイ受難曲 BWV244から)
 渡邊荀之助(能楽宝生流シテ方)/熊田祥子(S)/パリ・コロンヌ弦楽四重奏団
 “能とバロック”って何事? と思って、チケットを取っていたのでした。入ってみたらぼくの座席はまさかの最前列。──暗い部屋で、まずぼくの目の前で西洋人女性チェリストがバッハの無伴奏チェロを奏でます。その同じ舞台上で、能の踊り手がゆらゆらと不思議な所作を…。最後の、マタイ受難曲では、暗闇の中に十字架が背後の壁に映し出され、袈裟をまとった女の能面が、よよよ…と揺らめきます。クロスオーヴァーぶりが面白いし、すべてが一体となって、「死」を連想する、ものすごい緊張感のある舞台でした。ソプラノの熊田祥子さんの歌う様子もぼくの目の前で、『オンブラ・マイ・フ』など本当に美しかったです。

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 そのあと、京橋のほうまで歩いて、ブリヂストン美術館に行ってきました。もうすぐ工事休館に入ってしまうというブリヂストン美術館、『ベスト・オブ・ザ・ベスト』というタイトルで、庫出しのコレクション展をやっていますが、持っているものを出すだけでここはけっこうすごいからなあ。。。チケットを買うのに軽く行列しちゃうくらいの集客になっていました。カイユボットの『ピアノを弾く若い男』の前で、女の子二人組が「この絵、なんか怖い」「亡霊みたい」と言い合っていて、感想が直球なので感心したりしました。そう!この絵って何か変だよね、空気が。──ルノワールの少女の絵や、シスレーやモネなど、いいのがたくさんあるのだけど、この日印象が強かったのは、ルオーの『郊外のキリスト』という暗い街角の絵でした。現代作品では、ザオ・ウーキーの青い絵が、本当に美しい。

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 早くも初夏のような暑さの中、西洋人観光客に道を訊かれたりしながら、再び東京国際フォーラムに戻りました。地下ホールに下りると、うわさのクラシカル・バンド、“SPARK”のステージが。


 明日の有料公演のチケットを取ってあるんだけどね。かっこいい!

 地上に上がって、中庭の人混みの中で屋台飯を食っていると、ミュージック・キオスクでは渋さ知らズが、これまた謎のパフォーマンス中。


 渋さ、だいぶ盛り上がっていました。上空を浮遊する何か!(笑)


 有楽町で一杯飲んでから地元へ戻りました。地元でも髪を切ったり服を買ったりして、いろんな用事を一気にこなした、連休初日でありました。