night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

NANA MIZUKI LIVE THEATER 2015 -ACOUSTIC- @さいたまスーパーアリーナ1/17、1/18

 水樹奈々さん、“初のアコースティックライブ”を、なぜよりによってSSA(しかもスタジアムモード)なんていう特大の会場でやるのだろう、と訝りながら、足を運んだのですが、行ってみたら「やられた!」という驚きが満載の、楽しいライヴでした。これまでの奈々さんに、ありそうでなかったライヴでしたね。

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 先にセットリストを。

1/17(土)1/18(日)
・Trinity Cross
PHANTOM MINDS
・ray of change
・Take a chance
・ストロボシネマ
・パノラマ -Panorama-
・終末のラブソング
SCARLET KNIGHT
・Necessary
深愛 (with Suara)
・哀愁トワイライト
・MARIA & JOKER
・Crescent Child (with 保志総一朗)
・大好きな君へ
・Orchestral Fantasia
・Crystal Letter
BRIGHT STREAM
SUPER GENERATION
・Song Communication
・BLUE

-encore-
禁断のレジスタンス
・エデン
・Tears' Night

・Trinity Cross
PHANTOM MINDS
・You have a dream
・Lovely Fruit
・ストロボシネマ
・パノラマ -Panorama-
・終末のラブソング
SCARLET KNIGHT
・Necessary
深愛 (with Suara)
・哀愁トワイライト
・Ladyspiker
・MARIA & JOKER (with 速水奨)
・大好きな君へ
・Orchestral Fantasia
・Crystal Letter
BRIGHT STREAM
SUPER GENERATION
・Song Communication
・BLUE

-encore-
禁断のレジスタンス
・エデン
・星屑シンフォニー

-double encore-
・New Sansation

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 1月17日(土曜日)、猛烈な北風に吹かれながら、さいたま新都心駅へ。なんか最近このあたりに来る機会が多いような気がしますが、気にしないことにします(笑)。この日のぼくのチケットはアリーナ席でしたが、場所的にはかなり後ろの方のブロックで、あまり期待しない感じでいました。入場してみると、いつものとおりのメインステージの他に、アリーナの中ほど下手側と上手側に、何かミニステージらしきものがあるみたい…。そして後方には、酒場モチーフみたいなセットが組まれていて、酒瓶が並べてあったりカウンターテーブルみたいなものが設えられていて、新しい木材のにおいが! 大道具さん、だいぶがんばったな!! これはどういうふうに使うんだろう、と興味津々です。開演前BGMは、オールディーズな洋楽ばかりで、明日に架ける橋とか、スカボロー・フェアとか、…中学生くらいの女の子の付き添いで来ちゃったらしいお父さんが、「ミセス・ロビンソン、知ってるか?」「知るわけないでしょ!」みたいな話をしていて微笑ましく。(^^

 18時30分から10分程度押してスタートでした。いつもの奈々さんのライヴとは趣向が違うわけで、立つべきか立たざるべきか、…と少し迷いましたが、結局、前のほうの人が立つからしかたなく立つ、という空気になりましたね。──教会で歌う奈々さんのオープニング映像が流れ、その「ラララ…」という歌声を、満場の観客が息を潜めて聴く、異様な雰囲気になりました。そしてメインステージに奈々さん一人が現れ、キーボーディスト大平さんが弾くオルガンをバックに、『Trinity Cross』。ステージには巨大パイプオルガンが設えられ、その周りをステンドグラスが囲んでいます。もちろんすべてセットですが、セットにせよ、たいしたものでした。奈々さんのところは美術スタッフが本気すぎて困ります(笑)

 北島健二さんがスナフキンの扮装をしてギターをかき鳴らし、ヴェネツィアのゴンドラ(なんと、本物を借りてきたとのこと)に乗って、アリーナ下手側のサブステージに移動。ここは噴水があり街灯が立つ、イタリアの街角の広場のような趣向で、ピエロのうっちーが大道芸を披露していたりいる中で、歌う奈々さん。シルクハットに羊の角を覗かせたギタリスト(イタルビッチ氏^^;)がなぜかマンホールの中へ消えていき、奈々さんもそれを追って行くと、…キノコが動いたり大きな花が咲いている、夢の中の世界へ(映像で、奈々さんが屈んで大きな葉っぱを潜り抜けるところのバックショットのときに客席がざわついたのが、ちょっと苦笑モノでした^^;)。

 アリーナ上手側のサブステージに現れた奈々さんとバンド。ここのステージは不思議の国の三月うさぎのお茶会風(?)になっていました。ここでの奈々さんのショートパンツの衣装は、かわいかったなー。ギターのイタルビッチ氏はここではブルーグラスマンドリンを弾いていましたね。

 そして再びゴンドラに乗って、メインステージに戻り、ゴスペルコーラスと競演しての『SCARLET KNIGHT』、これは本当に圧巻でしたね。そして『深愛』でゲストシンガーとしてSuaraさんが登場しました。マニッシュな(王子様っぽい)白い衣装のSuaraさんが、赤いドレスの奈々さんと手をつないだ場面に、ちょっと百合萌えっぽい感情が浮かんだのは、我ながらびっくりしました(笑)。

 ストーリーとしては、教会で一人で歌っていた女の子が、導かれていろんな人に出会い、戻ってきたときには一緒に歌う仲間ができていた、…といったところだったんですね。後半は、背伸びして大人の酒場のドアを開けてみた奈々さんが、バンドに迎えられて歌う…ということでアリーナ後方の酒場のセットへ。ここでさらにゲストとして、初日は保志総一朗さん(ぱっぷーの人ですね!^^)が登場しました。意外な人の登場に盛り上がる客席。『Crescent Child』をデュエットして、バラの花とメッセージが書かれたコースターを渡して去っていく、という趣向でした。そのコースターには「大好きな君へ」の文字。

 街角ステージに戻り、むせび泣くアコーディオン(塩入俊哉氏)の音色に誘われて、トレンチコートのタップダンサーズがひとしきり技を披露し、だいぶシリアスな雰囲気が高まったところで、千鳥柄みたいなワンピースにエナメルの靴を履いた奈々さんが現れ、『Orchestral Fantasia』をタップしながら歌っていました。これは正直、びっくり。(このパートには“エビータ”を連想した私…^^;)

 メインステージに戻って、ストリングスアンサンブルとの『Crystal Letter』もよかったなあ。──最後は、バンドメンバーがメインステージに勢揃いして『BRIGHT STREAM』、そして『SUPER GENERATION』で、オーディエンスにいつものノリを誘いました。そういえばイタルビッチ氏、このとき、ギターをバンジョーに持ち換えていたような。いろいろやるなあ。エンドロールでは、本編中に「…あれ?」と思っていた映像のナレーションが、やっぱり能登麻美子さんだったことがわかり、おおっ、と(^^。

 アンコールでは通常営業(^^)に戻り、新曲の『エデン』を歌ってくれました。この曲、サウンド的にはかなりヘヴィなんですが、シンプルな(シンプルすぎる)メロディラインとリリカルな歌詞の、いい曲ですよね。

 終演は22時頃になり、規制退場のあとにCD物販に寄ったので、さいたま新都心駅から高崎線に乗ったのはやっと22時40分頃でした。埼玉でこの時間になっちゃうと帰宅がキツいな…。

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 そして翌日もまた、さいたま新都心へ。すっかり捌けたグッズ物販に寄って、パンフレット(という名の写真集^^;)を買ったりしてから入場しました。2日目は17時スタート、ぼくの座席は200レベルの横向き(上手側)。200レベルと言いつつも2列目でしたので高さ的にはほぼアリーナと言っても過言ではない位置でした。

 2日目も基本的に1日目と同じ構成でした。街角パートで『Lovely Fruit』が歌われたり、酒場のパートでは速水奨氏が登場し、めっちゃ低いイイ声で客席が沸かせまくっていました(速水さん、あの白いスーツを自前で持っているってのは、スゴいです/笑)。──この日は20時半過ぎには終演していたと思います。規制退場と言いつつもほぼ第一陣で出られたので、さっさと帰りました。

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 これまでにないタイプのコンサートだったのは確かで、騒ぐ系のライヴを水樹奈々さんに期待している層がどういう反応だったのかは推して知るべしですし、シンプルな音場に無言でペンライトを振るオーディエンス、という絵に若干の違和感も感じましたけど、それだけに、奈々さんの伸びまくる歌声を、堪能できる場になっていました。こういうの、これまでになかったのが逆に不思議! 以前あった“座長公演”が違う形でレヴェルアップしてきたような感じもしましたね。──2日目には今夏のライヴツアー開催も告知されて、それはそれで楽しみですけど、夏は騒ぐ系のライヴツアー、冬の単発は今回のように違う形のコンサート、という形で住み分けてみるのもいいのではないかな、と思いますね。