night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

3/20(木)ケンジントン・ガーデンズ、大英博物館

 ホテルは、ケンジントン・ガーデンズ・スクェアというところにある。地図を見ると、ハイド・パークの北側に沿ってベイズウォーター・ロードという大通りが通っていて、地下鉄セントラル線のクィーンズウェイ(Queensway)駅がある角から北側に入る道(ただの商店街のようだが、クィーンズウェイという名前がついている)を少し行くと、ベイズウォーター(Bayswater)駅(地下鉄サークル線)があり、もう少し奥に行った住宅街のようなところに、ホテルがある。──邸宅のような白亜の館が並んでいるので、最初、ホテルと書いてあるのが半信半疑で入ったが、石造りの古い建物が区分所有されていてその一部がホテルとして営業している、というかたちのようだ。このへんからしてすでに東京の感覚とはまったく違う。クィーンズウェイ駅とベイズウォーター駅の間には、レストランやスーパーやバーガーキングなんかもあって、まあ生活には困らなさそうだった。

 到着した日は、ホテルにチェックインしたらもう夕方の18時過ぎだったので、地下鉄を乗り継いでピカデリー・サーカスまで往復してみたりしたものの、クィーンズウェイ駅の角の近くにある中国料理店に入って「ウォントン・ヌードル・スープと、ツィンタオ・ビアー」とかなんとか言って夕食を済ませ、わりとすぐに寝てしまった。

*

 二日目の朝。ホテルの朝食は、コンティネンタル・ブレクファーストだった。ここイギリスなのに…(笑)。まあビュッフェ形式なので、日本のホテルの朝食とたいして変わらないけど…。

 ホテルを出て、まず散歩してみる。ケンジントン・ガーデンズ(Kensington Gardens)に歩み入った。ジョギングや犬の散歩をしている人がいる。自転車で通勤していく人も多い。自転車はクロスバイクが主流みたいで、日本のようないわゆるママチャリは見かけない。もちろんブロンプトンに乗っている人もいた。


 最近結婚した王子さまが住んでいる、ケンジントン宮殿(Kensington Palace)。前を通りかかっただけですが。

 ケンジントン・ガーデンズとハイド・パーク(Hyde Park)は、車道を一本はさんでつながっているようだ。池には白鳥が優雅に泳いでいる。


 なぜか、人間も泳いでいた(写真ではわかりにくいですが右上のあたりにクロールしている人がいる)。"No Bathing"とは書いてあるんだけど、水泳はBathingに入らないのか。池の一部が区画されていてスイミングプールになっている場所もあった。都会の真ん中で、ちょっと信じられない環境だ。

 ハイド・パークをぼんやり歩く。ロンドンも早春の空で、スイセンの白い花や、黄色いレンギョウ、そしてハナミズキなんかが咲いているあたり、日本と植生が似ているから、ものすごく親近感がある。ホトケノザも咲いていた。──マーブル・アーチ(Marble Arch)駅まで歩いて、地下鉄(セントラル線)に乗り、トッテナム・コート・ロード(Tottenham Court Road)駅へ。

*

 大英博物館(British Museum)。まずここに来ないわけにはいかない。

 感心したのは、入場料は無料で、寄付(Donation)をどうぞ、という仕組みになっていることだった。寄付という文化に慣れていないので、適正な寄付金額(?)がどのくらいなのかよくわからないので、ガイドマップを2ポンドで購入した。──来たのがまだ朝の9時台だったので、グレイト・コートには入れたが、展示室が開く10時を待った。音声ガイドは日本語のもあり、けちけちせず借りた(引き換えにパスポートを預ける必要がある)。

 古代エジプトの展示室から入る。まずロゼッタ・ストーンがある。巨大なラムセス二世。ギリシャ室の流麗な大理石の彫刻。古代ヨーロッパの銀器。すごい。目が回りそうだった。


 首が落ちてしまっているけれど、この大理石の衣装のひだ、ものすごいではないですか。

 聖剣(?)もあれば、聖杯(?)もある。

 3時間も歩き回ったら、脚が棒のようになった。前庭で、先生に引率された小学生たちが走り回るのを眺めながら、サンドイッチを食べて休憩した。