night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

IDS! EVENT 15th Anniversary SPECIAL “The End Of The Winter”@河口湖ステラシアター3/31

 坂本真綾さんのファンクラブイヴェントです。河口湖ステラシアターで、3/30と3/31の土・日に開催されました。ぼくは友人を誘って、3/31(日)、坂本さんのお誕生日公演に参加。

 八王子で友人と落ち合い、各駅停車でゆるゆると大月へ、そして混雑した富士急行線に立つころ1時間、河口湖に到着。──富士急行線の車内からも富士山がよく見えました。富士急行の各駅は、すでに雪こそないもののまだホームに除雪機が置いてあり、桜もまだ、いまひとつな感じだったかな。下吉田では、外国人観光客がホームを埋めていてびっくり。車内のアナウンスでも「下吉田、忠霊塔パゴダ・ステーション」と案内します。外国人に人気だと話には聞いていましたが、こんなに多いとは知りませんでした。

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 河口湖駅からは公演用シャトルバスが出ていて、観光客の行列と相まって河口湖駅前は混雑していましたが、ぼくにとっては、河口湖ステラシアターは、夏の某ライヴで10年通っている会場なので、駅からは全然「歩く距離」として認識しており、今回もなんの躊躇もなく(笑)歩き始めました。途中でラーメンを食べたりしながら、ステラシアターへ。

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 よい天気で、富士山がくっきり。夏に来ると富士山は意外と見えない、という印象があるので、ちょっとうれしくなります。この船津のファミリーマート、夏にも毎年立ち寄っています。

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 河口湖ステラシアター。出店であったかいうどんがあると聞いていたが、すでに売り切れていた。

 ぼくの座席は2Eブロック。東京は桜も咲いていましたが、しかし、ここは河口湖です。気温は低め。この点、坂本さんサイドはかなり気にしていたようで、入場者に「特製ブランケット」を配布するという告知がありましたし、坂本さんのファンクラブメールでも繰り返し注意喚起されていました。ぼくも真冬のオーヴァーコートを着込んできていました。前日も寒かったという感想をTwitterでだいぶ目にしていたのですが、その前日よりも今日の方が体感は冷たい、とのこと。客席も、見た感じちゃんと着込んだ人が多かったですね。配られたブランケットは、公演ロゴデザインの、かなりしっかりした厚みのあるもので、その品質に感心。さらに、配られた袋には、ホッカイロが2個(貼るタイプとふつうのタイプ)も同封されている、という至れり尽くせりの構えです。──開演前に、ブランケットを顔の下までぐるぐる巻いて、低い声で「勢力を拡大する秘密結社ブランケット…」と、…すいません言いたいだけでした(笑)。

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 ギターのつまびきからスタート。エメラルドグリーンのロングコート?の坂本さんが登場しました。石成さんのギター、『Sayonara Santa』でのカッティングがかっこいいです。──この日は坂本さんのお誕生日。最初のMCで、この寒いのに河口湖まで呼ばれたら祝いに来るみなさん…とか煽られましたが(笑)、…「あれやっときますか、せーの、」と自ら主導して早口の「ハッピーバースデー」を歌ってしまうところ、同じようなことは以前にもありましたが、サプライズバースデーみたいな演出を嫌う坂本さんらしいなと。バースデーライヴとかやってるけど本人は恥ずかしいのだ、とのことです。(^^

 今回のイヴェントに向けて、大丈夫でしょう~という雰囲気の東京のスタッフに対して、ビクターの山中湖スタジオの体験がある坂本さんは、寒さをなめるな?!と突っ込んでいたそうです(山中湖スタジオのレコーディングブースにカマドウマがいて…という思い出も語っていましたね)。「できるだけ大きなブランケットにしてもらった。もうお母さん心配で。」、「準備してきてって言ったでしょ、これで寒いって言うなら自己責任だから。」と言う坂本さんに笑ってしまいましたが、結局、公演中も身に凍みる寒さに悩まされたのは事実でした。とは言え、以前に経験した雨の日比谷野音よりは、全然マシでしたが…。

 可動屋根がある河口湖ステラシアターですが、結局、終盤まで屋根が開くことはありませんでした。閉めた方が陽が射さなくて寒いのか、開けた方が風が通って寒いのか、どちらがよかったのかはよくわかりませんね。基本、座って聴くスタイルになりましたが(そのせいで余計に寒かったのですが)、終盤(『なりたい』以降)には坂本さんは観客を立たせてしまいました。立って手拍子してたほうが寒さが紛れましたね。

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・Driving in the silence
・Sayonara Santa
・(MC)
・冬ですか
・木登りと赤いスカート
・真昼が雪
・(MC)
・みずうみ
・孤独
・03
・カザミドリ
・(MC)
・紅茶
・レコード
・a happy ending
・(MC)
・なりたい
・ボクらの歴史
・CLEAR
・(MC)
・誓い
・シンガーソングライター

 アルバム曲ばかりが並ぶ、通向け(?)のセットリストでしたね。『孤独』に涙し、『03』のイントロが入ったところは鳥肌ものでしたね。ただ、坂本さん、相変わらず、若干、歌詞があいまいな…。『誓い』の核心的なところでそれは…なんて思ったり。(^^;

・パーカッションは、べつの現場で「チョーさん」としてお見かけする福長雅夫さん。「ふくながさんですが、みんなふくちょーさんと呼びます」と坂本さんの紹介でした。華麗なスティックまわしを披露。

・坂本さん、近々次のシングルを出すという告知もありました。30枚目のシングルになるとのこと。25年やって来て30枚というのは多いのか少ないのかわからない、とのことでしたが。

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 最後には可動屋根と舞台後ろが開き、きれいな西陽富士が見えて、後ろの庭から花火が上がりました。とは言え、二階席からは花火は見えづらかったのですが、これもまあ、想定の範囲内…。ただ、花火がどのくらい続くのかよくわからず歓声も拍手も下火になりかけてしまう(なにより、寒いし…)観客に対して、ステージから見上げている坂本さんが、「さっきのは一回目のサビです」「二回目のサビ来ました」「大サビです」とか解説しているのが面白かったですね。前日は雨で、屋根の開放も花火もなかったとのことです。

 終演したのは18時ほぼぴったりでした。事前に、公演時間は約2時間、と告知されていましたし、暗くなるより前に終わらせることも寒さ対策の一つだったのでしょう。こちらとしても、このくらいに終わってくれると帰りの交通機関が安心なので、気が楽です。大行列のシャトルバスには乗らずに、歩いて河口湖駅へ。19時05分の富士急行線に座れましたが、終演後第一陣くらいのシャトルバス勢も結局この列車になったらしく、大混雑になっていました。

 大月乗換えで八王子まで戻り、寿司屋で友人と打ち上げして、解散。地元まで帰ってくると寒さも和らいで、まさに冬の終わり(?)。