寒いんだよな。もうだいぶ前に、同じような寒々しい季節に飛鳥を散歩したことがあって、どことなく寂しい土地だという印象がついてしまっている。
白菜が並べられているのがかわいい
飛鳥寺に来るのもそのとき以来。ああ、ここは変わらないな、と思い出した。
蘇我馬子の発願により推古年間に創建されたというお寺で、ここの釈迦如来は「飛鳥大仏」と呼ばれており、これも、西暦609年に鞍作鳥(いわゆる「止利仏師」)が造ったということになっている。それ以来、現在まで、一度も変わらずにここに座り続けているというし、もちろん、現存する日本最古の仏像であり仏教寺院だ。
やはり顔つきの様式が大陸風だと思う。中国はその頃、北魏とかの時代か。
お寺とは関係なさそうだが、飛鳥寺の裏には、蘇我入鹿の首塚というのがある。畑の中にこういうのがぽっとあるから、奥の深い土地だ。