近鉄を乗り継いで橿原神宮前へ。今日は飛鳥を散歩しようと思っている。東口からバスに乗って、まず行ったのは、奈良文化財研究所飛鳥資料館。
敷地に歩み入ると、広い庭に、異様な石像がいくつも置いてある。これらはレプリカだけれど、そういえば石舞台とか酒船石など、古代の飛鳥には謎の石造文化があったのだ。
「猿石」とか「亀石」とか名づけられているようだが、人面と思われるものもある。しかし、人の顔だとして、それをこの大きさに刻むだろうか、というのがわからない。どことなく、超自然的な存在をあらわしたもののように感じられる。
「須弥山石」。何か所かに穴が空いていて、水を吹き出す。噴水の一種だとは思うけれど、何なんだ、この形は。須弥山だとして、なぜ須弥山が水を出さなければならないのか、わからない(?)。本物は館内に展示されている。
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資料館の建物。
キトラ古墳の壁画。これも複製だが、朱雀、白虎、玄武。青龍はほとんどわからなくなっているのね。
石室の天井に天文図が描かれていた、というのが、たまらないよね。。。
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有名な、高松塚古墳の壁画の複製。
石室のようすの再現。高松塚古墳は、昭和後期に石室の壁画が発見されたが、現地での保存がうまくいかずに壁画がカビてしまい、2000年代になってから壁画を取り出して保存・修復するという決断に至ったという経緯がある、日本の文化財行政に重大な問題を残した史跡だ。その保存対策の作業は今でも、そしてこれからも続いていく。大変な仕事だと思う。
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この、不思議な石像の感じ、昔行ったことのある、韓国の扶余や慶州の雰囲気によく似ていると思った。