■東京国立博物館>創建1200年記念 特別展 神護寺 空海と真言密教のはじまり
真言宗の展示に来たんだけど、『御請来目録』の最澄の真筆に感心してしまった。「入唐學法沙門空海」…で始まる、空海が唐から持ち帰ったものの報告書を最澄が書いているのだそうだ。「空海」の「海」の字が、今とは違って、「毎」の下に「水」と書いてあるのだね。有名な伝源頼朝像は、本物は前期のみの展示だったようで、レプリカの展示だった。──最後のほう、厳しい表情の薬師如来と、たおやかな日光菩薩・月光菩薩の三尊の立ち姿が、大変美しかった。薬師如来は平安時代のもので、国宝だ。
これは写真撮影可だったもの。このお二人は門に立っているのだそうだが、ああ、よくある仁王さん…ではなくこれは一味違って、持国天と増長天なのだそうだ。扁額は小松宮彰仁親王の字だという。
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炎暑の夏、不忍池の夏。
この日の上野では、水上音楽堂でアイドルのイヴェントらしく怒号が聞こえてきて、公園の広場でもビールとアイドルのフェスみたいなのをやっていた。公園のほうは帰りにちょっと立ち寄ってみたりした。