night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

横浜トリエンナーレ @横浜美術館 6/2

 横浜美術館が今年の春、3年間の長期休館を経て再び開館した。前回の「ヨコハマトリエンナーレ」は2020年の開催だったが、それから4年目である。トリエンナーレとは、という感じだが、リニューアル工事に遅れが出たため、といった事情もあったようだ。しかしうかうかしていると会期が終わってしまう。久しぶりに桜木町に出かけた。


第8回 横浜トリエンナーレ 「野草 いま、ここで生きてる」


 入ってすぐの空間は、かなりごちゃごちゃで、どことなく、難民キャンプを連想する。ウクライナの人が爆弾の音を擬音で話し続けている映像が流れている


 ニューヨーク(?)の街で、倒れても倒れても歩き続ける男。これはどことなく好きだった


 人がゴミとなって捨てられる時代


 他にも、台湾でベトナム人の女性労働者がストライキしながらネット配信を続けた宿舎の部屋の二段ベッドの彼女たちの生活空間が再現された展示、中欧の国のネオコンの暴動の様子の映像、昭和30年代の神奈川県で米軍機の墜落で燃え落ちた自宅の前で泣く少女、東北の山で猟をしている人へのインタビュー、など、特定の場所と時代の社会問題が取り上げられ、しかしそれが世界に蔓延する、例えば資本主義の問題であったり、不平等や抑圧、暴力の一端を示している、という意味では横浜トリエンナーレらしいラディカルな展示だったとは思う。だが、時代が本当にラディカルになったときにアーティストが何を提示していくのか、というのがよくわからない。アートとジャーナリズムが融合していっているような気もする。

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 久しぶりに食べた、華隆餐館の牛肉刀削麺。変わらずおいしい。横浜美術館がなかったせいか近年は横浜に出かける機会がなかなかなく、この日は2020年以来、4年ぶりに食べた。

 横浜美術館は、トリエンナーレの閉幕後に再び工事休館に入り、再度の全館のリニューアルオープンは2025年2月になるそうだ。