night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「彫刻刀が刻む戦後日本」@町田市立国際版画美術館 6/26

町田市立国際版画美術館>彫刻刀が刻む戦後日本―2つの民衆版画運動 工場で、田んぼで、教室で みんな、かつては版画家だった

 小学校の図工の時間に、木版画をやらされた記憶がある。そのために彫刻刀セットを買わされたのだった。今になって考えてみると、絵画芸術の中でもわりと特異な表現技法の分野である「版画」が、なぜ小学校の教育課程に含まれていたのか? ──その源流が、戦後の日本に紹介された中国の「木刻」、そこから生まれた芸術の潮流があった、というのはとても興味深い提示だった。


 黒一色の木版だから必然的に生まれる、強い陰影


 こういう、見慣れた切り絵表現なんかも、近いものがあるのね


 小林喜巳子『私たちの先生を返して ―実践女子学園の斗い―』(1964年)。構図がものすごく、強い。闘争の時代とともにあった、市民の芸術でもあったわけだ。


 学校で巨大な作品を集団制作する、という教育技法にもつながっていったのね。こういうの、残してあるだけでも貴重な記録だと思う。