12年に一度の「武相寅歳薬師如来霊場」の御開扉、なのだそうだけど、地元民だけどそんなの聞いたことないんだよなあ。 https://t.co/DeilWYwjfl
■2022-04-05 20:02:03
横浜市・町田市近辺の25のお寺で、「12年に一度の開扉」をしているのだそうだ。今年の開扉期間は4月9日(土)~5月8日(日)まで。
正直、ぼくはこの地域に住んで長いのだけれど、聞いたことがない「霊場」だ。12年前(平成22年)にもやっていたらしい。でもその前は…??*1 ──札所が変わったりもしているようで、まあ、よくわからないけれど、札所のラインナップを見てみると、横浜線沿いの中山とか鴨居あたりから、町田市内にわたって点在しているようで、こう言ってはなんだけど数も手ごろだ(八十八ヶ所とか言われちゃうと大変だけど)。地元をふらふら歩いてみるのもよさそうだ、と思った。
札所の地理的な広がりはこのとおり。──ぼくは一応は地元民なので、よく知っている寺や、そこに寺があることくらいは知ってる、というところもあれば、「??」というところも多い。
赤が1日目、青が2日目、緑が3日目に巡拝した札所。「武相」と言いつつ相州なのはぎりぎり大和市内の1ヶ寺だけ、他はすべて武州
横浜線の十日市場から鴨居あたりまでの間に1番から7番まで続くが、7番のすぐ近くに急に24番が現れる。16番以降はいきなり町田市内の最北端から最南端まで散らばり──四国八十八ヶ所でも高知県が難所であるとか聞いたことがある(?)──、結願の25番寶袋寺は1番のすぐそばに戻ってくるような形になっている。基本的には順打ちで行きたいが、24番だけは勘弁してもらおう。
札所巡りとは言っても、納めるお札もないし、「御朱印」を集めたりもしない。ただおまいりして写真を撮って帰ってくるだけである。
*
今日は十日市場駅から出発。歩こう
■2022-04-24 11:10:00
横浜線の十日市場駅の南口。すでに天気が悪い。ここから中山の方向に歩いて行く。
1番 舊城寺
1番舊城寺
■2022-04-24 11:32:39
ここは案内看板によると「榎下城」という城址で、室町時代の永享年間に上杉憲清という人が築いたものだという。寺になったのは慶長年間だが、城の土塁の上に残った林が「旧城寺の寺林」として県の天然記念物に指定されているそうだ。
2番 弘聖寺
2番弘聖寺
■2022-04-24 11:51:31
藤がきれい
近くには防災無線のスピーカー塔が立っていて、昔は火の見やぐらだったのだろう。このあたりは広い道路などない丘陵地帯に住宅地が広がっている。辛うじてバスが通っているようだが本数は少ない。
坂を下りると中山駅の近くの幹線道路に出た。──緑警察署の移転跡。緑区全域の広さと人口に対してこの警察署じゃいかにも小さい
4番 萬蔵寺
4番萬蔵寺
■2022-04-24 13:02:36
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夏椿がきれい。
古びた道路標識
切通しの上に登ってからまた下りて歩き、歩行者用の踏切で横浜線の線路を渡る。何十年ものあいだ毎日乗っている横浜線沿いでも、このあたりは一度も歩いたことがない。
7番 林光寺
7番林光寺
■2022-04-24 14:33:58
ここは急な坂(でも車道)を登って行く先に大きなコンクリートの山門があり、登ってみるとその山門自体が薬師堂だった。
鶴見川の向こうがららぽーと方面。
「緑区遺産」という札がついている、滝らしいのだけど
*1:…などと、歴史的な実在性を疑っていたぼくだったが、後日、町田市立自由民権資料館の企画展「野津田薬師堂と武相寅歳薬師」を見たところ、昭和36年製のチラシ(寅年は昭和37年だが、前年に作られたものだという説明がついていた)には、今年とほぼ変わらない25ヶ寺の札所が書かれていた。札所に若干の異動はあって、原町田の宗保院や、上川井の薬師堂というのが入っていたりしたが。また、平成10年には27ヶ寺が参加していたようだ。