night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

3/4(金)ヤマザキマザック美術館

 喫茶店でトーストとコーヒーで軽食にしたあと、矢場町駅から地下鉄を乗り継いで、ヤマザキマザック美術館へ行った。

ヤマザキマザック美術館

 ヤマザキマザックとは産業機械のメーカで、とは言ってもよく知りませんが、そこの創業者のコレクションを展示する美術館なのだそうだ。美術館は地下鉄の新栄町駅から直結のビルの中にある。平日の午後とて、人はほとんどいない。──ちょっと渋い近代西洋絵画が中心のようだ。



 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの作品、「リラを弾く女性」、「エカチェリーナ・フェオドロヴナ・ドルゴロウキー皇女」。

 

 キスリングの絵がある! 日本でキスリングの絵を持ってるところって珍しいのでは? この絵は、絵の具の盛り上がりが激しくて独特の雰囲気がある。


 しかし、これはどうなんでしょうね…


 モーリス・ドニの『聖母月』。


 このボナール、すごくよいね…

 シャガールの絵も1枚、『サン=ジェネの村、夜』という作品がかかっていた。これも静かでよい絵だった。

*


 アール・ヌーヴォーの家具やガラス器の展示室もある。


 サロン風のカウチの奥に、ディスクオルゴールが鎮座している。カウチに座れるわけではないのはしかたないとして、ちょうど14時から、職員の方が説明しながらこのディスクオルゴールを操作して演奏してくれるというイヴェントが行われていた。存外に大きい音で、部屋の床から響くように鳴らされるので感心した。


 マリー・ローランサンの絵がさらりと飾られている


 こういった、アール・ヌーヴォーのガラスの意匠は、「爛熟」というか、「糜爛」という感じはあるよね…


 これはちょっと、ぞくっとした。まるで氷の花だ。