東福寺の山門を見上げてから出て、山あいの住宅街に分け入って歩いて行った。泉涌寺までは、歩いても大した距離ではないはずなのだが…
東山のトレイルコースでもあるらしい。だが、こういうところに導かれるので、ちょっとだけ焦る。
住宅街に出ていた、民泊反対の看板。新しい社会問題だと思っていたが、こういうのが色褪せて、いつの間にか海外から誰も来なくなるまで、時代は過ぎたのだね…
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宮内庁管理地の横を通ると、泉涌寺の入口についた。──だが泉涌寺の拝観料を払って大門をくぐったところですぐに右にそれて、雲龍院という塔頭寺院に立ち寄った。泉涌寺とは別の拝観料が必要。お庭がきれいだと聞いて。
雲龍院。
しゃれたお庭でした。
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改めて泉涌寺へ。
泉涌寺は江戸時代まで皇室の菩提寺だったという歴史があり、背後には「月輪陵」という宮内庁管理地がある。──宮内庁管理地にはよくこういう看板が出ているが、こんなに名前が並んでいるのを見るのは初めてだ。
まるで「王家の谷」だ
御座所庭園。ああ、これはすごいな、と思った。なんというか、高貴な爛熟、っていう感じがするのだ。もう少し明るい時間に来た方がよかったかもしれない。
木組みの模様に惹かれる。
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泉涌寺道のバス停まで歩いてきたところで16時頃だった。今日もよく歩いた。市バスで京都駅に戻り、お土産を買い込んで、17時13分発の『のぞみ240号』で帰浜した。──久しぶりに旅行して、特に計画もせず気ままに歩き回って、ちょっと気分がよくなった感じがする。