上野から新宿へ、電車で移動しながら、また美術館の日時指定予約を…。当日でも空きがあってスマートフォンで予約できるからよいとは言え、美術館ごとにいろいろな予約システムにいろいろな決済方法などを細かく入力しなくてはいけないのは、面倒だ。
■SOMPO美術館>「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」
一部撮影可。コローの描く森が好きなのです。
『湖畔の木々の下の二人の姉妹』
ぼくが好きだったのはこれ。(『ワニヨンヴィルの森の小道』)
(via Wikimedia Commons)
一歩引いた目線の遠くに抜けがあって、光が見えるところが、なんかぐっときちゃうんだな…
損保ジャパンさんが持っているゴッホのひまわりも、健在だった。
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増設ハードディスクみたいな建物だ
損保ジャパンの美術館…、「東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館」という長い名前の美術館が、もともと損保ジャパンのビルの42階にあったが、昨年、同じビルの敷地内に建てられた新しい建物に、美術館が移転したのだった。ぼくは今回初めて来たのだけど、2020年に開館した最新の美術館なのに、「1階ロビーから入館すると、まずエレヴェータで最上階に行かせて、階ごとに殺風景な階段を延々と下りながら鑑賞させる」という、昔ながらの(?)動線になっていたのが、ちょっとがっかりだった。エレヴェータには、足の不自由な人以外は各階の移動には使わないでね、という意味のことが遠回しに書いてある。ええ、今どきの新築の美術館がそういうスタンスなの…?