京阪の駅前まで戻って休憩。このあと、中書島で京阪電車を降りて、伏見の街を散歩。
水路が宇治川に出るところに閘門が設けられていて、その周りが伏見港公園という公園になっている。
水路沿いを歩く。“宇治川派流”だそうだ
寺田屋も拝観休止中だった。残念。──伏見と言えば酒蔵で有名だが、月桂冠大倉記念館も休館中。キザクラカッパカントリーは開いていたが、売店でお土産のお酒を買っただけに終わった。
そして北に歩いていくと、アーケード商店街にぶつかった。大手筋という通りで、はるか遠くまで続くアーケードと人の賑わいに驚く。──ここで、昼からやっている居酒屋のようなお店に入って、いきなりビールを飲んでしまったが、店内のテレビのワイドショーではコロナウイルスの話題ばかりであった。
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京阪の伏見桃山駅の横の踏切を渡り、少し歩くと、住宅団地の入口に、伏見奉行所跡という看板が出ている。
ここは戊辰戦争で幕府軍が本営にしたところだという。その幕府軍に対して、薩摩軍が砲撃してきたのが、近くにある御香宮という神社からだそうだ。歩いてみると、すぐ近くである。こんな距離で戦争を…。
ここは小堀遠州の庭園が残っているということだった。
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近鉄の桃山御陵前駅から京都駅に戻り、お土産を買って、17時06分の東海道新幹線『のぞみ416号』に乗って帰浜した。帰りの新幹線も、座席を選び放題だった。
東海道新幹線の運休列車の掲示。これも歴史の1ページだろう。──この三日間、京都の市中で、大型の観光バスの団体旅行客を一度も見かけなかった。時代が動きつつある中、ぼくのこのような不要不急の旅行は、これからどうなっていくのだろうか、などと思う。■