新型コロナウイルスによる肺炎の流行が言われる中、博物館や美術館は次々と休館になっている。開いているのはどこだろうかと調べつつ、駒込の東洋文庫に行ってきた。
『大清帝国展』を開催中。
ヌルハチ!
満州八旗が区分けして住んだという、北京の内城。城郭都市である北京の街路や地名が、基本的にこの時代から同じであることに、改めて驚く。
皇帝の龍袍。
“五爪の龍”は皇帝の象徴だそうだ。
乾隆帝の肖像。
“皇后”と“貴妃”、さまざまな位の人がいたわけで…(でも同じ顔に見える…)
官服につける“補子”という刺繍だそうだ。鳥は文官をあらわすとのこと
“準回両部平定得勝図”という乾隆年間の銅版画。西方のジュンガル部や回部への戦勝の記録を、宮廷のキリスト教宣教師(と解説されていたが、伝説の絵師、ジュゼッペ・カスティリオーネ(郎世寧)だよね)が下絵を描いて、なんとパリに送り、パリで銅版画に仕立てられて、北京に送られたという。フランスはルイ15世の時代である。その時代に、そんな東西交流があったのか。
“誥命”という、皇帝が爵位を授与するの書。豪華な布帛に満州文字が描いてある
出ました、乾隆帝のいいネ!スタンプ、“古希天子”。
科挙の答案。金榜さんは殿試で“第壹甲第壹名”、要するに首席合格だったそうです
圓明園の巨大迷路、“万花陣”。──これ、北京で見たことある! 今でも残ってるんだよね
これこれ。あの圓明園の西洋楼が造られた時代の絵か…。
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東洋文庫も翌週から休館になってしまった。