初詣をしない代わりに、ここ何年か、都合があえば、大晦日に寺社に詣でることにしている。──高幡不動は、京王線の駅名としては耳慣れているが、考えてみれば不動尊には行ったことがない。自転車で行ってみた。昼頃までは年末とは思われないほどの暖かい日だったが、午後からはだんだんと北風が強くなってきて、向かい風に打たれながら進んだ。
高幡の駅前から参道を歩いていくと、山門が現れた。
ここは真言宗の寺で、高幡山金剛寺というのが正式名らしい。不動堂は1342年に移築されたというもので、意外に古い。堂内では不動明王に向かって、当年最後の午後3時の護摩行が行われていた。終わって、参会者に向かって僧侶が挨拶する。「寒くなってまいりました…」
大日堂のほうがいわゆる本堂なのではないかと思われるが、ここには入れなかった。
裏の山には、散策路のところどころに仏像が点在し、八十八か所巡拝ということになっている。
茫洋とした多摩の眺め。埼玉のほうまで見えているような気がするが、はっきりとはわからない。
都心の方向は、…東京は大気汚染がひどいなあ。
上杉憲顕の墓と書いてあるが、上杉禅秀の子と書いてあるし、年代的にも合わない気がするなあ
京王高幡ショッピングセンターのカフェで休憩してから、また自転車で帰宅した。